



AGA予防・対策
#AGA基礎知識
#抜け毛
シャンプー時や枕に残る抜け毛の量に不安を感じていませんか?
実は抜け毛は日常的に起こる自然な現象ですが、その量や状態によってはなんらかの対策が必要なサインかもしれません。
今回の記事では、抜け毛が増加するさまざまな原因を科学的見地から解説します。
ストレスや生活習慣、栄養不足、ホルモンバランスの乱れなど、私たちの日常に潜む抜け毛の要因と、それぞれに対応した効果的な対策法を紹介します。
正しいヘアケア方法から食生活の見直し、必要に応じた専門家への相談時期まで、髪の健康を取り戻すための具体的なステップを分かりやすくお伝えします。
また、季節ごとの抜け毛対策も紹介しますので、抜け毛の悩みを抱える方はぜひ参考にしてください。
健康な人でも1日に50~100本程度の髪は自然に抜け落ちます。
日常的な抜け毛はごく普通のことなのですが、急に抜け毛が増えたり、頭皮にかゆみや赤みを感じるようになったりした場合は注意が必要です。
ここでは、心配する必要のない正常な抜け毛と、対策が必要な抜け毛の見分け方を詳しく解説します。
抜け毛の不安を解消するための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
健康な髪は成長期、退行期、休止期という3つのサイクルで生え変わります。
このサイクルの一環として、1日に50~100本程度の抜け毛があるのは自然なことです。
特に、起床時や入浴時に抜け毛が目立つことがありますが、これは1日かけて蓄積された抜け毛が一度に取れるためです。
また、春や秋など季節の変わり目には一時的に抜け毛が増えることもあります。
正常な抜け毛は、一定の長さと太さがあり、毛根部分が膨らんでいることが特徴です。
通常より明らかに抜け毛が増えた、特定の部分だけが薄くなってきた、頭皮にかゆみや赤みを感じるといった症状は注意が必要です。
また抜け毛の質が変化し、細く短い毛が増えたり、抜いた毛の根元が細くなっていたり、洗髪時に10本以上の毛が一度に抜けたりするようなら、AGAや脂漏性皮膚炎などの可能性があります。
これらの症状が長く続く場合は、専門のクリニックへの相談を検討しましょう。
簡単なセルフチェック方法として、「60秒ヘアカウント法」があります。
毎朝シャンプー前に髪を60秒ブラッシングし、ブラシに集まった抜け毛をカウントする方法です。1日平均10本程度なら正常と判断できます。
また、定期的に同じ角度から頭部の写真を撮り、変化を記録するのも効果的です。
これらのチェックで不安が解消されない場合は、早めに皮膚科や専門クリニックを受診しましょう。
通常の抜け毛とは異なり、髪が急激に減少したり、頭皮に違和感を伴ったりする場合、そこにはなんらかの原因が隠れています。
日々のストレスや不規則な生活習慣、偏った食事による栄養不足はもちろん、ホルモンバランスの乱れや遺伝的要因、服用している薬の副作用など、抜け毛の背景にはさまざまな要素が関わっています。
中には甲状腺疾患などの病気の影響の場合もあり、原因を正しく特定することが、効果的な対策の第一歩です。
抜け毛の原因として多いのがAGAです。
AGAの主な原因は男性ホルモンの働きにあります。
体内のテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼと呼ばれる酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることが発端となります。
このDHTが頭皮の毛乳頭細胞にある受容体と結びつくと、髪の毛の成長サイクルが本来より短くなってしまい、髪は十分に成長する前に抜け落ちてしまうのです。
ただし、DHTが存在するだけで薄毛になるわけではありません。
5αリダクターゼが活性化したり、男性ホルモン受容体の感受性が亢進したりすると、脱毛が過剰になって薄毛になります。
この変化は特に前頭部(おでこ)や頭頂部(つむじ周辺)で起こりやすく、いわゆるM字ハゲやつむじハゲといった特徴的な薄毛のパターンを形成します。
AGAに影響する男性ホルモンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「最近、髪の毛のボリュームが減ってきた…」「抜け毛が増えてきた気がする…」そんな悩…
AGAは遺伝的要素も強く影響しています。
両親や祖父母に薄毛の人がいると、自身も発症する可能性が高まります。
これは主に、男性ホルモンの代謝に関わる遺伝子(5αリダクターゼの活性度を決める遺伝子や、ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子)が親から子へと受け継がれるためです。
ただし、薄毛の遺伝子があっても必ずしも発症するとは限りません。
薄毛の家系だからと諦める必要はありませんので、生活習慣の見直しなども行い、早めの対策を心がけましょう。
AGAと遺伝の関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
薄毛には遺伝が関係しており、80%程度は遺伝によるものといわれています。 そのため、家系の中に薄毛の方がいる場…
髪の主成分はタンパク質であり、その不足は直接抜け毛につながります。
また、亜鉛や鉄分、ビタミンB群、ビオチンなどの微量栄養素も、健康な髪の成長に不可欠です。
特に過度なダイエットや偏食は、髪の成長に必要な栄養素を不足させるため、ヘアサイクルの乱れにつながります。
コンビニ食やファストフードに頼りがちな現代人は、知らず知らずのうちに髪に必要な栄養が不足し、抜け毛が増加する傾向があるのです。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を抑制し、運動不足は血行を悪化させます。
また、喫煙は血管収縮により頭皮の血流を減少させ、過度の飲酒は肝機能低下を通じて栄養吸収を妨げます。
さらに、強すぎる洗髪やシャンプーのすすぎ残しも負担となり、これらの生活習慣の乱れはいずれも抜け毛の増加につながるのです。
過度なストレスは髪の健康に悪影響を及ぼします。
まず注意したいのが、ストレスによる自律神経の乱れです。
自律神経は活動時に優位になる「交感神経」とリラックス時に活発になる「副交感神経」の2つからなり、体のさまざまな機能をコントロールしています。
ストレスを感じている状態では交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが弱まってしまいます。
交感神経優位の状態が続くことで血管が収縮し、頭皮を含む全身の血流が悪くなるのです。
髪は血液によって運ばれる栄養素や酸素を使って作られるため、この血行不良は髪の成長を直接妨げる要因となります。
十分な栄養が毛根に届かなくなることで、健康な髪を生み出す能力が低下してしまうのです。
さらに、ストレスはホルモンバランスも乱すことが知られています。
ホルモンの分泌異常はさまざまな身体機能に影響を与えますが、髪の成長サイクルにも悪影響を及ぼし、薄毛の原因となります。
ストレスをため込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけておく必要があります。
抜け毛の背景には、さまざまな疾患が潜んでいることがあります。
甲状腺機能亢進症や低下症はホルモンバランスを乱し、全身の代謝とともに毛髪サイクルにも影響します。
また、脂漏性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患、貧血や自己免疫疾患も抜け毛を増加させる要因です。
女性では多嚢胞性卵巣症候群など、女性ホルモンの乱れによる脱毛も見られます。
これらの病気による脱毛は、自分で気づくことは難しいでしょう。
原因が分からない脱毛がある場合は、医師の診察を受けるようにしてください。
一部の医薬品には抜け毛を引き起こす副作用があります。
抗がん剤は細胞分裂を抑制するため、成長の早い毛髪への影響が顕著です。
また、一部の降圧剤やコレステロール治療薬、抗うつ剤、ステロイド剤、抗凝固剤なども抜け毛の原因になります。
避妊薬の中止やホルモン療法なども女性の脱毛に関連することがあります。
これらの薬で抜け毛が増えた場合は、自己判断で中止せず医師に相談しましょう。
抜け毛の原因がAGAと診断された場合、適切な治療を始めることが重要です。
AGAは男性ホルモンと遺伝的要因が関わる進行性の脱毛症で、放置すると徐々に薄毛が進行してしまいます。
特にM字部分や頭頂部から薄くなるのが特徴で、生活習慣の改善などの一般的な対策だけでは進行を抑えるのは難しいのが現実です。
AGA治療を行うクリニックで、医学的に効果が認められた内服薬や外用薬による治療を実践しなければなりません。
早期治療開始が効果を高める鍵となるため、「最近抜け毛が増えた」「家族に薄毛の人がいる」という方は、クリニックへの相談を検討してみましょう。
適切な治療で薄毛の進行を抑え、髪の毛の状態を改善できる可能性があります。
AGAは一度始まると自然に止まることはなく、ヘアサイクルの乱れにより徐々に薄毛症状が進行します。
10代や20代前半から始まる若年性AGAも増加傾向にあり、男性ホルモン感受性の高い遺伝的素因を持つ人ほど進行が早いとされています。
早期発見・早期治療が重要で、毛根のダメージが蓄積するほど治療効果は低下するため、症状に気づいたらすぐに対策を講じるべきです。
日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインによると、AGA治療に強く推奨されているのは、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬と、ミノキシジルなどの外用薬による治療法のみです。
これらの薬剤はDHTの産生を抑制したり、毛根の血流を改善したりすることで発毛を促進します。
適切な医師の処方と指導のもとでフィナステリドを継続することで、2年間継続したグループでは約7割、3年間継続したグループでは約8割の患者に改善が見られたとされています。
AGAは進行性であるため、症状に気づいたらなるべく早く専門医に相談することが重要です。
AGA治療専門クリニックでは、問診や頭皮の状態確認、必要に応じて血液検査などを行い、適切な診断と治療計画を立ててくれます。
薄毛の程度や原因に合わせた内服薬・外用薬の処方、頭皮ケア指導などを受けられます。
普段の生活を見つめ直すことで、抜け毛の対策につなげることができます。
食生活の見直し、頭皮に負担をかけないシャンプー方法、頭皮に優しいヘアケア製品の選択など、日常生活で取り入れられる工夫がたくさんあります。
また、睡眠の質を高めることやストレス管理も重要なポイントです。
ここからは、医学的な根拠に基づいた実践的な対策法を紹介します。
継続できる習慣づくりが大切ですので、自分に合った方法を見つけて、正しいケアで髪の健康を取り戻しましょう。
抜け毛予防には、バランスのよい食事が不可欠です。
タンパク質やビタミンB群、亜鉛、鉄分を積極的に摂取しましょう。
また、十分な睡眠時間の確保も重要です。
夜10時から深夜2時は髪の成長に重要な時間帯とされています。
さらに、適度な運動で血行を促進し、喫煙や過度の飲酒は控えましょう。
小さな習慣の積み重ねが、健やかな髪を育てるのです。
頭皮環境を整えるには、刺激の少ないアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
洗う際は爪を立てず、指の腹でやさしく洗いましょう。
お湯の温度は38℃程度のぬるま湯が適切です。
すすぎは十分に行い、タオルドライも強くこすらず、やさしく押さえるように行ってください。
ドライヤーは頭皮から15cm以上離し、熱によるダメージを防ぎましょう。
ストレスは血行不良や頭皮環境の悪化を引き起こし、抜け毛の大きな原因となります。
自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
深呼吸やめい想、サウナ、軽い運動、趣味の時間確保など、日常に取り入れやすい方法がおすすめです。
ストレスをため込まず、定期的に発散することで、頭皮環境も改善していきます。
季節によっても抜け毛の質は変わります。
例えば、春と秋には「換毛期」と呼ばれる抜け毛が増える時期があり、夏は紫外線や汗の影響で頭皮環境が悪化しやすく、冬は乾燥で髪がパサつきがちになります。
季節ごとに抜け毛の量や質、頭皮の状態は変化するため、その特徴を知ることで効果的なケアが可能になるでしょう。
春は一年の中で最初の「換毛期」にあたり、冬の間に成長を遅らせていた髪が一斉に抜け替わります。
また、春は年度の始まりで、環境の変化によるストレスやホルモンバランスの乱れも抜け毛を増加させる要因です。
花粉アレルギーによる頭皮のかゆみにも注意が必要でしょう。
頭皮を清潔に保ちながら、睡眠時間の確保や軽い運動によるストレス解消、十分な栄養補給を心がけましょう。
夏は強い紫外線と多量の汗により頭皮環境が悪化しやすい季節です。
UVケア帽子の着用や日傘の利用で頭皮を守りましょう。ただし、帽子の長時間着用は蒸れを引き起こすため、こまめに外すことを意識することが重要です。
汗をそのままにすると雑菌が繁殖するため、シャンプーは1日1回行い、すすぎを十分に行ってください。
ただし、洗いすぎはかえって頭皮の乾燥を招くので注意しましょう。
また、水分補給は重要ですが、冷たい飲み物のとりすぎにも気を付けてください。
秋は年間でもっとも抜け毛が多くなる「換毛期」です。
1日100本程度の抜け毛があっても心配ありません。
夏の間に受けた紫外線や汗によるダメージが現れる時期でもあります。
規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけ、ビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。
冬は気温の低下により頭皮の血行が悪くなりがちです。
また、空気の乾燥や室内暖房による頭皮の乾燥も抜け毛の原因になります。
ぬるめのお湯でシャンプーし、頭皮の保湿を心がけましょう。
生姜など体を温める食材の摂取も効果的です。
今回は、抜け毛の増加について解説しました。
仕事や人間関係のストレスに対する適切な対処や、食生活・睡眠習慣の見直しが重要です。
しかし、男性型脱毛症(AGA)は遺伝的要因とホルモンバランスが関係しており、放置すると薄毛が進行することからセルフケアだけでは改善が難しいため、早めの専門的な診断と治療が効果的です。
AGAヘアクリニック(以下、当院)では、薄毛の悩みに特化した治療を提供しています。
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薄毛治療では診察をためらう方も多いですが、当院では患者様の症状の進行度や生活習慣を詳しく分析し、最適な治療プランをご提案いたします。
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医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
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