薄毛・脱毛の病気

頭皮の塊のようなものの正体とは? 考えられる皮膚疾患や改善方法を解説

#フケ

#頭皮のかゆみ

頭からとれる頭皮の塊の正体

頭からとれる塊のようなものは、頭皮に現れるフケや角栓と考えられます。どちらも原因は頭皮の皮脂によるもの。フケや角栓とは何なのか、それぞれを詳しく説明していきます。

頭のフケ

古くなった頭皮の角質が剥がれ落ちたものをフケといいます。頭皮は体の中でも特に皮脂の分泌が盛んな場所です。しかし、皮脂や頭皮に存在する常在菌のバランスが崩れるとフケが増加してしまうことがあります。

頭皮を含む人の皮膚は日々新しい細胞を生み出し、古くなった細胞は剥がれ落ちていきます。この一連のサイクルを「ターンオーバー」といいます。通常は約1カ月かけて行われるターンオーバーのスピードが、様々な理由によって乱れてしまったときに過剰に頭皮の角質が剥がれ落ちます。これがフケの正体です。

皮脂によって発生するフケには白く乾燥した粉状のパラパラとした見た目の「乾性フケ」とベタベタした白い塊のような見た目の「脂性フケ」の2種類があります。

頭の角栓

毛穴に詰まった皮脂や古い角質のことを角栓様物質といい、頭皮にも角栓はできます。

頭皮の皮脂は毛穴にある皮脂腺から分泌されますが、この皮脂が剥がれ落ちた角質と混ざり合って角栓を形成します。そのため、何らかの理由により皮脂が過剰に分泌されると角栓ができやすくなるといえます。

角栓ができると頭皮湿疹ができやすくなるほか、頭皮に臭いが生じたり、髪の毛がベタついた感じになったりする恐れがあります。

ふけが多い場合に考えられる皮膚疾患

フケが多くみられる場合、皮膚疾患を患っている可能性があります。フケが発生する皮膚疾患はいくつかありますので、ご紹介します。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は脂肪酸の生成に関与しているとされ、皮脂を餌とする常在菌の一種「マラセチア菌」が、頭皮に異常繁殖することで発症するといわれています。

頭部だけでなく、皮脂分泌の多い顔やワキの下などにも生じることがありますが、頭部に脂漏性皮膚炎が生じた場合はフケが発生したり頭皮環境が悪化したりして、抜け毛を引き起こす可能性もあります。

乾癬

頭皮・肘・膝・腰など摩擦が起きやすい場所に鱗屑を伴う紅斑が生じ、ほとんどの場合かゆみがみられます。原因が明確には解明されていない慢性的な皮膚疾患ですが、最近では免疫系の異常で起こることがわかってきています。

一般的に頭皮に乾癬が生じると、赤い発疹や銀白色の鱗屑(りんせつ)のようなものができます。この頭皮にできた鱗屑が剥がれ落ちてフケとなります。

頭部白癬

白癬といえば水虫が有名ですが、頭部に感染すると頭部白癬として発症します。「皮膚糸状菌という真菌が毛髪に寄生した状態」と定義されている頭部疾患を頭部白癬症といいます。

一般的に楕円形に髪の毛が抜け、表面にフケの様な細かい鱗屑がみられる症状ですが、かゆみなどは伴わないため自覚症状がないのが特徴です。

主に白癬菌が髪の毛に寄生して生ずる疾患で、小児の場合は畳やマットなどから手に付着した菌が頭皮へ感染したり、犬や猫を買っている場合は主に犬や猫に住みつく菌の一種「Microsporum canis(ミクロスポルムカニス、イヌ小胞子菌)」によって頭部白癬を発症し脱毛症状を呈することもあります。

頭皮環境の改善方法

皮脂の過剰分泌によるフケや角栓の発生を防ぐには、日頃から頭皮環境を健康に整えておくことが大切です。日々の生活の中でも実践できる改善方法はありますので、頭皮環境が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

食生活を改善する

フケや角栓などの原因となる頭皮の皮脂の分泌量が多い人は、食事での脂質の摂り過ぎやビタミン不足に気をつけましょう。できる限り脂の多い食事を控えたり、ビタミン類を多く含む野菜や果物を積極的に摂取するとよいでしょう。特にビタミンB2は健康な皮膚や髪の毛などをつくるための細胞の新陳代謝の促進効果が期待できます。

また、健康的な頭皮を維持するためには栄養バランスの整った食生活を送ることが重要です。ビタミン類だけでなく、髪の毛の元となるタンパク質なども摂るように心がけましょう。

ビタミンB2を多く含む食材
レバー、牛乳、納豆、卵、ヨーグルト など
タンパク質を多く含む食材
鶏肉・牛肉などの肉類、納豆などの豆類、卵 など

正しいヘアケアを行う

頭皮や髪の毛を清潔に保つために毎日洗髪を行うことは大切ですが、1日のうちに何度もシャンプー剤を使用して洗髪することは皮脂の過剰分泌に繋がる恐れがあります。過度なシャンプーの使用により頭皮に必要最低限の皮脂まで洗い流されてしまい、頭皮が皮脂を必要と察知して過剰に分泌されてしまうためです。

またシャンプーの洗浄力が強い場合も同じ現象が起きる可能性があるため、刺激の優しいアミノ酸系シャンプーなどを使用するとよいでしょう。

医療機関を受診する

日頃の食生活やヘアケア方法を見直すことで頭皮の健康に繋がることが考えられます。健康的な頭皮の維持はフケや角栓の予防にもなるでしょう。しかし、既にフケや角栓による頭皮の臭いなどが発生している場合は、一度専門クリニックで診てもらうことをお勧めします。

頭皮環境の改善方法

頭皮の状態が気になるなら専門クリニックへ

日頃の食生活やヘアケア方法を見直すことで頭皮の健康に繋がることが考えられます。健康的な頭皮の維持はフケや角栓の予防にもなるでしょう。しかし、既にフケや角栓による頭皮の臭いなどが発生している場合は、一度専門クリニックで診てもらうことをお勧めします。

AGAヘアクリニックは薄毛治療専門の病院ですので、頭皮に関するお悩みにも対応しています。万が一、他の治療が必要な疾患だった場合でも、症状に適した医療機関をご紹介させていただきますのでご安心ください。診察やカウンセリングは何度でも無料で行っておりますので、頭皮の状態を診てもらいたいという方はお気軽にお越しください。

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