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生え際が薄くなる女性が増えている?原因と対処法を紹介

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「鏡を見るたびに生え際が気になる」「髪をかきあげたとき、ふと地肌が目立つようになった」そんな変化に、一人で悩みを抱えていませんか。実は、生え際の後退に悩む女性は少なくありません。

その原因は一つではなく、加齢によるFAGA(女性男性型脱毛症)や出産後のホルモン変化、毎日髪をきつく結ぶ習慣が引き起こす「牽引性脱毛症」まで様々です。ご自身では気づいていない生活習慣が、薄毛を進行させているのかもしれません。

この記事では、女性の生え際が薄くなる原因を専門的な視点から詳しく解説します。さらに、今日から自宅で始められるセルフケアから専門クリニックでの治療法まで、具体的な対策をご紹介。

目次

    女性の生え際が後退する5つの主な原因

    「最近、鏡で生え際を見るのが少し怖い」 「髪をかきあげたとき、地肌が目立つ気がする」

    このように、生え際の変化に一人で悩んでいませんか。 女性の薄毛は、髪全体が少しずつ細くなることが多いです。 しかし、生え際から後退が目立ち始める方も少なくありません。

    その原因は一つではなく、様々な要因が考えられます。 ご自身の生活や体調と照らし合わせながら、 考えられる原因を一緒に探っていきましょう。 原因を知ることが、適切な対策への第一歩です。

    加齢と女性ホルモンの変化によるFAGA(女性男性型脱毛症)

    女性の薄毛で最も多い原因の一つがFAGAです。 これは加齢などにより、女性ホルモンが減ることで起こります。 FAGAは「Female Androgenetic Alopecia」の略です。

    女性ホルモンの一つ「エストロゲン」は、髪にとって重要です。 髪の成長を促し、太く健康な状態を長く保つ働きがあります。 しかし、エストロゲンは30代後半から少しずつ減り始めます。 特に更年期を迎える40代後半以降に大きく減少します。

    エストロゲンが減ると、男性ホルモンの影響が出やすくなります。 その結果、髪の毛の成長期が短くなってしまうのです。 髪が太く長く育つ前に抜け落ち、細く短い毛が増えます。 これが、FAGAによる薄毛の仕組みです。

    • FAGA(女性男性型脱毛症)の主な特徴
      • 分け目を中心に地肌が透けて見える  クリスマスツリーのように分け目が広がることもあります。
      • 頭頂部を含め、髪全体のボリュームが減る
      • 一本一本の髪が細くなり、ハリやコシがなくなる
      • 生え際の髪が細く、うぶ毛のようになる

    出産後に起こるホルモンバランスの乱れ

    出産を経験した多くの女性が「産後の抜け毛」に驚きます。 特に生え際やこめかみからごっそり抜けて不安になります。 これは「分娩後脱毛症」と呼ばれ、一時的な現象です。

    妊娠中は、髪の成長を維持する女性ホルモンが多く出ます。 そのため、本来抜けるはずの髪が抜けずに成長し続けます。 しかし出産後はホルモンバランスが急激に元に戻ります。 すると、今まで抜けずにいた髪が一斉に休止期に入ります。 その結果、産後2〜3ヶ月頃からまとめて抜け落ちるのです。

    これは異常ではなく、体の正常な変化によるものです。 通常は産後半年から1年ほどで自然に回復していきます。 焦らず、栄養バランスの良い食事と休息を心がけましょう。 もし1年以上経っても抜け毛が続く場合はご相談ください。

    髪を強く結ぶ習慣による牽引性脱毛症

    毎日同じ髪型で、髪を強く引っ張っていませんか。 その習慣が「牽引性(けんいんせい)脱毛症」の原因になります。 物理的な力が毛根に継続的にかかり、髪が抜ける状態です。

    髪が強く引っ張られると、毛根周辺の血行が悪くなります。 また、毛根そのものがダメージを受け、弱ってしまいます。 特にポニーテールやお団子ヘアは生え際に負担がかかります。

    • 牽引性脱毛症の原因となりやすい習慣
      • □ いつもきつくポニーテールやお団子にしている
      • □ ヘアアイロンで強く引っ張りながらセットする
      • □ 重いヘアアクセサリーやエクステを付けている
      • □ 何年もずっと同じ分け目にしている

    このような習慣に心当たりがあれば、見直しをおすすめします。 休日には髪を下ろすなど、頭皮を休ませる日を作りましょう。

    ストレスや不規則な生活習慣(食事・睡眠)

    健康な髪は、健康な心と体から作られます。 過度なストレスや不規則な生活は、頭皮環境を悪化させます。 その結果、生え際の後退につながることがあります。

    • ストレス  強いストレスは自律神経のバランスを乱します。  交感神経が優位になり、血管が収縮しやすくなります。  すると頭皮の血行が悪くなり、毛根に栄養が届きません。
    • 食事  髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質です。  無理なダイエットなどでタンパク質が不足すると髪は作れません。  また、亜鉛やビタミンも髪の成長を助ける大切な栄養素です。
    • 睡眠  髪の成長を促す「成長ホルモン」は主に睡眠中に分泌されます。  睡眠不足が続くと、このホルモンの分泌が減ってしまいます。  髪の成長や頭皮の修復が妨げられる原因になります。

    甲状腺機能の異常など病気が隠れている可能性

    抜け毛や生え際の後退が、病気のサインの可能性もあります。 特に、女性に多いのが甲状腺の病気です。 甲状腺ホルモンは全身の代謝を促す重要なホルモンです。

    このホルモンのバランスが崩れると、ヘアサイクルが乱れます。 その結果、びまん性(全体的)の脱毛が起こることがあります。 抜け毛以外にも、以下のような症状がないか確認しましょう。

    病名主な症状
    甲状腺機能低下症抜け毛、ひどい倦怠感、体重増加、むくみ、寒がり、便秘、気力の低下
    甲状腺機能亢進症抜け毛、動悸、体重減少、多汗、手の震え、イライラ、眼球突出

    もし抜け毛以外に思い当たる症状がある場合、 自己判断せず、内科や皮膚科を受診してご相談ください。

    自宅でできる生え際の薄毛対策4選

    「すぐにクリニックへ行くのは少し勇気がいる」 「まずは自分でできることから試してみたい」

    そのように感じている方もいらっしゃるかもしれません。 薄毛の対策は、専門的な治療だけではありません。 ご自宅での日々のケアが、髪の土台を支える上で重要です。

    ここでは、今日から実践できる4つのセルフケアを紹介します。 ご自身の生活習慣を見直すきっかけにしてください。 正しい知識でケアを始めることが、未来の髪への第一歩です。

    頭皮の血行を促進する正しいマッサージ方法

    健康な髪は、血液から栄養を受け取って成長します。 頭皮が硬くなっているのは、血行が滞っているサインです。 マッサージで頭皮をほぐし、血の巡りを良くしましょう。

    ただし、間違った方法は逆効果になることもあります。 爪を立てたり、強くこすったりすると頭皮を傷つけます。 優しく、丁寧に行うことが何よりも大切です。

    【頭皮と髪にやさしいマッサージの手順】

    1. 準備  指の腹を使い、爪を立てないように注意します。  リラックスできる環境で行うとより効果的です。
    2. 側頭部(耳の上)  両手の指の腹で耳の上あたりをつかむように置きます。  頭皮を頭蓋骨から動かすイメージで、ゆっくり円を描きます。
    3. 生え際〜頭頂部  生え際に指を置き、頭頂部に向かって少しずつ移動させます。  ジグザグに動かしながら、まんべんなくほぐしましょう。
    4. 後頭部(襟足)  襟足に両手の指を組み、頭頂部へ引き上げるように圧をかけます。  首や肩のコリも一緒にほぐすような意識で行います。

    お風呂で体が温まっている時や、寝る前の5分間など、 毎日の習慣にすることをおすすめします。

    髪の成長を助ける栄養素とバランスの取れた食事

    私たちの体と同じように、髪も食べたもので作られています。 髪の約9割は「ケラチン」というタンパク質でできています。 そのため、栄養バランスの偏りは髪に直接影響します。

    特定のサプリメントに頼るのではなく、日々の食事が基本です。 特に女性が意識したい栄養素を、働きと一緒に確認しましょう。

    栄養素髪に対する主な働き多く含まれる食品の例
    タンパク質髪の主成分「ケラチン」の材料となる。不足すると髪が細くなる。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
    亜鉛タンパク質から髪を作るのを助ける重要なミネラル。牡蠣、レバー、赤身肉、チーズ
    鉄分血液中の酸素を運び、頭皮に栄養を届ける。女性は不足しがち。レバー、赤身肉、ほうれん草、あさり
    ビタミンB群頭皮のターンオーバー(新陳代謝)を正常に保ち、皮脂量を調整する。豚肉、レバー、うなぎ、玄米
    ビタミンE血管を広げ血行を促進する。頭皮の老化防止にも役立つ。アーモンド、かぼちゃ、アボカド

    無理なダイエットや、インスタント食品中心の生活は禁物です。 まずは1日3食、主食・主菜・副菜をそろえることを心がけましょう。

    生え際の薄さをカバーする髪型や分け目の工夫

    薄毛の根本的な治療ではありませんが、髪型の工夫は大切です。 見た目の印象を変えることで、気持ちが前向きになります。 精神的なストレスが和らぐことも、良い影響を与えます。

    ただし、髪を強く引っ張る髪型は避けなければいけません。 ポニーテールなどは「牽引性脱毛症」の原因になります。 頭皮への負担を減らしつつ、おしゃれを楽しみましょう。

    • 分け目を固定しない  いつも同じ分け目は、その部分の頭皮に負担が集中します。  分け目を定期的に変えたり、ジグザグにしたりしましょう。
    • 前髪を効果的に使う  生え際を自然に隠せる前髪は、心強い味方です。  奥行きを持たせた厚めの前髪や、サイドに流す前髪がおすすめです。
    • トップにボリュームを出す  ドライヤーで根元を立ち上げるように乾かすのがコツです。  視線がトップのボリュームに行くため、生え際が目立ちにくくなります。

    休日には髪を下ろすなど、頭皮を休ませる日も作りましょう。

    市販の女性用育毛剤の選び方と使用上の注意点

    セルフケアの一つとして、市販の育毛剤を取り入れる方法もあります。 ここで大切なのは、「育毛剤」と「発毛剤」の違いです。

    • 育毛剤(医薬部外品)  頭皮環境を整え、今ある髪を健康に育てる目的です。  血行促進成分や保湿成分などが含まれます。抜け毛予防が中心です。
    • 発毛剤(第1類医薬品)  「ミノキシジル」など、髪を生やす効果が認められた成分を含みます。  医師や薬剤師の指導のもとで使用する治療薬です。

    育毛剤は、あくまで頭皮環境を整えるサポート役です。 製品の説明書をよく読み、正しく使うことが重要です。 ヘアサイクルを考えると、効果を実感するには最低3〜6ヶ月は必要です。 根気よく継続し、もし肌に合わなければすぐに使用を中止してください。 その際は、自己判断せず皮膚科医に相談しましょう。

    クリニックで受けられる3つの専門的な治療法

    セルフケアを続けても、生え際の後退が止まらない。 そんなときは、一人で悩まず専門家の力を頼ってください。 自宅でのケアは現状維持や予防、いわば「守りのケア」です。 対してクリニックの治療は、発毛を促す「攻めの治療」です。

    医師の診察では、まず薄毛の原因を正確に突き止めます。 その上で、あなたに合った医学的根拠のある治療法を提案します。 主な治療には塗り薬や飲み薬、栄養を補うサプリメントがあります。 これらを組み合わせ、最適なプランを一緒に考えていきましょう。

    塗り薬(ミノキシジル)と飲み薬(スピロノラクトン)の効果と副作用

    クリニックの薄毛治療では、主に薬を用いた治療が行われます。 体の外から効かせる塗り薬と、内から効かせる飲み薬があります。

    • ミノキシジル(塗り薬)  「発毛剤」として国に効果を認められている成分です。  頭皮の血管を広げ、髪の工場である毛母細胞へ栄養を届けます。  さらに毛母細胞に直接働きかけ、髪の成長期を長くする作用も期待できます。  副作用として、初期脱毛やかゆみ、かぶれなどが報告されています。  初期脱毛は、ヘアサイクルが整う過程で起こる一時的なものです。
    • スピロノラクトン(飲み薬)  FAGAの原因となる男性ホルモンの働きを抑える薬です。  男性ホルモンが、髪の成長を邪魔するのをブロックします。  これにより、ヘアサイクルの乱れを止め、抜け毛を減らします。  副作用には、めまい、頭痛、生理不順などが挙げられます。  もともと血圧を下げる作用もあるため、医師の管理が不可欠です。

    これらの薬は、医師の診察と処方がなければ使用できません。 効果と副作用を正しく理解し、安心して治療を進めましょう。

    パントガールの成分と効果とは

    「パントガール」は、女性の薄毛治療のために開発されたサプリメントです。 薬とは違い、髪の成長に必要な栄養素を補給するのが目的です。 体の内側から、健康な髪が育つための土台作りを支えます。

    主な成分期待される働き
    パントテン酸カルシウム髪や皮膚の健康を保つビタミンの一種。代謝を助ける働きがあります。
    ケラチン髪の約9割を占めるタンパク質の主成分。強くしなやかな髪の基本です。
    L-シスチンケラチンを構成するアミノ酸。髪の成長に欠かせない材料となります。
    薬用酵母ビタミンB群やアミノ酸が豊富。髪に必要な栄養をバランス良く補給します。

    これらの成分が協力し、髪全体のボリューム改善を助けます。 特に、全体的に髪が薄くなる「びまん性脱毛症」に有効です。 副作用のリスクが比較的低いとされ、薬との併用も可能です。 治療の選択肢の一つとして、医師に相談してみましょう。

    治療にかかる費用相場と皮膚科・専門クリニックの選び方

    女性の薄毛治療は、美容目的と見なされることが一般的です。 そのため、健康保険が適用されず「自由診療」となります。 治療にかかる費用は、全額自己負担となることを理解しておきましょう。

    【治療費の目安(1ヶ月あたり)】

    • 初診・再診料:約3,000円~5,000円
    • 塗り薬(ミノキシジル):約6,000円~15,000円
    • 飲み薬(スピロノラクトン):約5,000円~10,000円
    • パントガール:約8,000円~12,000円 ※上記は目安です。クリニックや治療内容によって異なります。

    どこに相談すべきか迷ったら、以下の点を参考にしてください。

    【クリニック選びのチェックリスト】

    • □ 女性の薄毛治療の実績が豊富か
    • □ 治療の選択肢が複数用意されているか
    • □ 治療内容と費用について、事前の説明が丁寧か
    • □ 悩みを親身に聞いてくれる雰囲気があるか
    • □ プライバシーへの配慮がされているか

    まずはカウンセリングを受け、信頼できる医師を見つけること。 それが安心して治療を続けるための、最も大切な一歩です。

    まとめ

    今回は、女性の生え際が薄くなる原因と、その対策についてご紹介しました。 生え際の変化はとてもデリケートな悩みで、一人で抱え込んでしまいがちです。原因は加齢やホルモンバランスだけでなく、日々の生活習慣や髪型など、人それぞれ異なります。

    まずは食事の見直しや頭皮マッサージなど、ご自宅でできるケアから始めてみてください。それでも改善しなかったり、抜け毛の量が急に増えたりした場合は、専門のクリニックへ相談することも大切な選択肢です。

    薄毛治療は早期の対策が鍵となります。あなたに合った正しいケアを見つけて、自信あふれる毎日を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

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