AGA治療薬
#AGA治療薬
AGAとは、髪の毛の成長する期間が通常よりも短くなってしまう病気です。
主に内服薬で治療が行われますが、AGAの治療薬がどのようなものか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、AGAの薬の種類、攻めと守りのタイプの紹介、選び方について解説します。
ご自身に合うAGA治療薬が分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
AGA(男性型脱毛症)の薬の種類の前に、まずはAGA(男性型脱毛症)についておさらいしましょう。
ここでは、AGA(男性型脱毛症)がどんな病気か、タイプの違いや治療法について解説していきます。
AGA(男性型脱毛症)は、主に成人男性に見られる進行性の脱毛症で、ホルモンや遺伝的要因が関与しています。
男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンに変換されることで、髪の毛が生まれ変わる周期を乱して短くすると、抜け毛や薄毛を引き起こすのです。
AGA(男性型脱毛症)は、額の生え際や頭頂部から始まる症状が多く見られ、時間の経過に伴って徐々に進行します。
男性ホルモンが主に起因しますが、生活習慣や遺伝も要因とされているため、生活習慣が乱れている方や、家族にAGA(男性型脱毛症)の方がいる場合は、リスクが高くなるでしょう。
AGA(男性型脱毛症)には、ハミルトン・ノーウッド分類という進行度の指標があり、9つのタイプに分かれています。
● I型
額の生え際から薄毛になり、髪が後退し始めている状態
● II型
I型がさらに進行し、M字に切り込みが入って髪の毛が後退している状態
● II Vertex型
II型に加え、頭頂部もO字に髪が薄くなっている状態
● Ⅲ型
II型がさらに進行し、M字の切れ込みが深くなり、前頭部も薄くなっている状態
● Ⅲ Vertex型
Ⅲ型に加え、頭頂部がO字に薄毛になった状態
● Ⅳ型
Ⅲ型より額の生え際がさらに後退し、頭頂部がO字に薄毛である状態
● Ⅴ型
Ⅳ型がさらに進行し、生え際が頭頂部に近づき、O字の薄毛も広がる状態
● Ⅵ型
M字に後退した額の生え際とO字の薄毛がつながり、側頭部と後頭部のみに髪が残る状態
● Ⅶ型
Ⅵ型がさらに進行し、側頭部の薄毛が進み、後頭部も頭頂部に近づくにつれて薄毛になる状態。
AGA(男性型脱毛症)の治療法は、主に以下のとおりです。
● 薬の服用
● 外用薬の使用
● 自毛植毛
● メソセラピー
● HARG療法
薬の服用で行う治療薬には、いくつかの種類がありますが、AGA(男性型脱毛症)のタイプよって処方される薬が異なります。
また、外用薬を処方される場合もあり、クリニックや医師の方針によっても変わってくるようです。
自毛植毛は比較的知名度の高い治療法で確実に増毛を実感できます。一方、費用が高額となりやすく、合併症のリスクもある点に注意が必要です。
メソセラピーとは、有効成分を配合した薬を直接頭皮に注射する治療法です。しかし、世界的にもメソセラピーによるAGA(男性型脱毛症)治療は推奨されておらず、選択肢に上がることも少ないです。
また、HARG療法も頭皮に注射しますが、髪の再生を促す治療法として先進医療の段階であり、安全性と有効性が十分に検証されていません。そのため、メソセラピー同様に治療法に選ぶ医師は少ないでしょう。
薄毛治療についてはこちらでも詳しく紹介しています。
AGAの治療薬には、抜け毛を予防するいわゆる“守りのタイプ”のものと発毛を促進する“攻め
のタイプ”のものの2種類があり、一般的にはこの2種類の治療薬を併用して薄毛を改善する方法が最も効果的とされています。
守りのタイプの治療薬には「フィナステリド」や「デュタステリド」があり、攻めのタイプの治療薬には「ミノキシジル」や「アロビックス」があります。これらのAGA治療薬にはいずれも安価なジェネリック医薬品が存在します。
《ジェネリック医薬品とは?》
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(新薬)と同様の有効成分を使用し、薬効、品質、安全性も同等に作られた薬のことをいいます。すべてのジェネリック医薬品は国内の厳しい基準をクリアしており、厚生労働省の認可を受けています。製品によっては大きさや見た目、味や香りが改良されていますが、開発費用がかからないために先発医薬品より安価で売られているのが特徴です。
AGA(男性型脱毛症)は、主に男性に見られる脱毛症ですが、最近では女性型脱毛症「FAGA」もよく見られています。
FAGA(女性型脱毛症)では、薄毛や髪のボリューム減少が主な症状です。
AGA治療に用いられる薬の中で最も知られているフィナステリドは男性ホルモンに影響するため、AGA(男性型脱毛症)に対して効果的ですが、FAGA(女性型脱毛症)に対しては、効果がなく、安全性が確立されていないため服用ができません。
一方、AGA治療薬でフィナステリドと同様によく用いられるミノキシジルは、女性にも使用されることが多い薬です。
ミノキシジルは、内服ではなく外用薬であり、FAGA(女性型脱毛症)の治療に効果が期待できるとされています。
また、ホルモンに影響しないため女性でも使用できます。
治療法は、一人一人の症状や状況によって異なるため、薬を使用する際は必ず医師と相談し、ご自身に合った治療法を見つけることが重要です。
特に女性の方の場合は、AGA治療薬の使用について自己判断せず、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
普段からサプリメントを服用している場合、AGA治療薬と併用できるか気になる方もいるのではないでしょうか。
サプリメントの中には、AGA治療薬と併用することでより高い効果が期待できるものや、反対に併用してはいけないサプリメントもあります。
ここからは、相乗効果が期待できるサプリメントと、併用してはいけないサプリメントについて見ていきましょう。
AGA治療薬とサプリメントの併用は、相乗効果を期待できる場合があります。
相乗効果が期待されているサプリメントは、以下のとおりです。
● 亜鉛
● ビタミン
● ミネラル
● イソフラボン
● リコピン
● L-リジン
● ノコギリヤシ
ビタミンやミネラルなどのサプリメントは、元々髪の健康をサポートする栄養素を補給するものです。
特に、ビタミンB群や亜鉛は髪の成長に影響するとされており、AGA治療薬と組み合わせることで、より高い効果が得られる可能性があるとされています。
ただしAGA治療薬とサプリメントの併用についてはクリニックに確認するようにしましょう。
AGA治療薬の種類によっては、サプリメントと併用すると効果が弱まったり、健康被害がでたりする恐れがあるので、注意が必要です。
特に、サプリメントに血圧に影響を与える成分やホルモンバランスに関与する成分が含まれていると、治療薬と相互作用を起こす可能性があります。
また、AGA(男性型脱毛症)以外の治療薬を服用している場合も、効果が弱まったり、健康被害がでたりする可能性が高いです。
薬の併用を検討する際は、医師や薬剤師へご自身に適した組み合わせを確認しましょう。
安全に治療を進めるためにも、専門家のアドバイスは必ず受けてください。
AGAは「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンと「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と呼ばれる体内の酵素が結合することで変換し生成される「DHT(ジヒドロテストステロン)」によって髪の毛の成長する周期「ヘアサイクル(毛周期)」が乱され、薄毛や抜け毛を発症します。
守りのタイプの治療薬フィナステリドとデュタステリドは、AGAの発症原因に関わる5αリダクターゼに作用することで抜け毛を予防します。
また、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、主にⅡ型がAGAに関与すると考えられています。
フィナステリド配合治療薬は「プロペシア」の製品名でMSD株式会社より販売され、のちに各製薬会社からジェネリック医薬品が販売されるようになりました。
現在では病院やクリニックで処方可能な治療薬です。
フィナステリドはⅡ型5αリダクターゼを阻害する働きを持ち、テストステロンがDHTに変化することを防ぎます。
AGAはDHTによってヘアサイクルが短縮されて起こるため、フィナステリドの働きでヘアサイクルが正常な状態に戻ることで抜け毛を予防することができます。
ただし、短縮されたヘアサイクルが正常な状態に戻るまでには多少の時間がかかるため、フィナステリドの効果を実感するまでには一般的に6カ月程度の連続投与が必要といわれています。
デュタステリド配合治療薬は「ザガーロ」の製品名でグラクソ・スミスクライン株式会社によって製造販売されました。
その後、2015年に国内認可を得て販売されている治療薬です。
デュタステリドはフィナステリドと類似の作用を持ちますが、フィナステリドがⅡ型5αリダクターゼのみに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方のリダクターゼを阻害する働きを持ちます。
また、Ⅱ型5αリダクターゼに対するデュタステリドの薬理作用はフィナステリドの3倍、増毛効果はフィナステリドと比べて1.6倍とされています。
アボルブは、デュタステリドを主成分とするAGA治療薬の先発品です。
グラクソ・スミスクライン株式会社がアボルブカプセルとして製造販売しています。
本来は前立腺肥大治療に用いられてきた薬ですが、髪を増やす働きがあるとしてAGA治療において広く使用されています。
主成分のデュタステリドは、男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンに変換されるのを防ぎます。
ジヒドロテストステロンは、髪の毛の生まれ変わる周期を乱し、薄毛の原因にもなるため、アボルブの服用によりも脱毛の進行を抑えることができるのです。
AGA治療薬は、薬である以上個人差はありますが、一定数の人が副作用のリスクがあるとされています。
守りタイプの薬の代表的な3種類が持つ副作用について見ていきましょう。
フィナステリド(プロペシア)で報告されている副作用は、以下のとおりです。
● リビドー減少
● 勃起機能障害(ED)
● 射精障害
● 肝機能障害
● うつ症状
薬を服用してすぐに現れる副作用もあれば、長期間服用することで発生するものもあり、体質によっても副作用の現れ方はさまざまです。
ただし、ここで挙げた副作用を発症することは極めて稀であり、臨床試験においても危険性は低いと考えられています。
デュタステリド(ザガーロ)を服用した際の副作用は、以下のとおりです。
● 性欲減退
● 勃起機能障害(ED)
● 肝機能障害
● 女性化乳房
● 乳頭痛
● 乳房不快感
● 精液量低下
デュタステリドの副作用発現率は、フィナステリドよりも高いという報告がありますが、臨床試験において危険性は低いとされています。
アボルブを服用して起こる副作用については、以下のとおりです。
● 肝機能障害
● 性欲減退
● 勃起機能障害(ED)
● 精液量の減少
● 蕁麻疹
● 腹部不快感
● 女性化乳房
● 乳頭痛
● 乳房不快感
アボルブは、多くの臨床試験で効果と安全性が確認されており、長期的に使用しても大きな問題は報告されていないため、安心して使用できる治療薬として位置付けられています。
攻めタイプのミノキシジルやアロビックスは発毛を促して薄毛を改善します。
ミノキシジルは毛乳頭細胞を増殖させる働きや毛乳頭細胞から生成される「発毛因子」の産生を促進する働き、ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きなどを持つことから、発毛を促す薬剤として用いられています。
ミノキシジルには外用薬と内服薬があります。
外用薬と内服薬の薬理作用は同じですが、作用の仕方や成分濃度などさまざまな点において違いがあります。
また、ミノキシジルは重篤な副作用の報告は少ないものの、初期脱毛やさまざまな皮膚炎(外用薬の場合)などが生じる場合があります。
アロビックスは局所血管拡張作用を持つ「カルプロニウム塩化物」が5%含まれるフジロン液のジェネリック医薬品です。
外用薬タイプの薄毛治療薬で、使用することによって頭皮の血流が促進されるため髪の毛の生成に必要な栄養が頭皮まで届きやすくなり、発毛が促されます。
カルプロニウム塩化物による外用は臨床試験において現段階では十分に検証されていないものの有用性は示唆されるとし、日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」において「行ってもよい(推奨度C1)」と位置付けられています。
またアロビックスはジェネリック医薬品のため、同様の成分・効能を持ったフロジン液よりも安価で手に入るほか、フィナステリド(プロペシア)との併用もおすすめです。
アロビックスの入手にはクリニックでの診察を受けたのち医師による処方が必要ですが、に当院では取り扱っておりません。
ロゲインは、AGA治療薬として広く知られている薬で、主成分はミノキシジルです。
この薬は、毛髪の成長を促進するために頭皮に直接塗布する外用薬です。
ミノキシジルは、局所的な血管拡張作用を持っており、頭皮の血流を改善することで、毛根に栄養や酸素を与えやすくし、髪の成長サポートしてくれます。
臨床試験において、ロゲインはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)に対する効果が証明されており、特に薄くなったと感じてきた初期の脱毛症状に対して有効とされています。
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでも、ロゲインは「行うよう強く勧める(推奨度A)」と評価されています。
ロゲインは、使用後に皮膚刺激やかゆみが見られることがありますが、重大な副作用はごく稀です。
しかし、かゆみや赤みなどの異常を感じたら、使用を中止して医師に相談してください。
ロゲインは、AGA(男性型脱毛症)治療薬の中で、女性が使用できる数少ない薬の一つです。
オンラインでも手軽に入手できますが、使用に当たっては事前に医師へ相談してください。
AGA治療薬は、薬である以上個人差はありますが一定数の人が副作用のリスクがあるとされています。
攻めのタイプの薬の代表的な3種類の副作用について知ってみましょう。
ミノキシジルの内服薬で報告されている副作用は、以下のとおりです。
● 初期脱毛
● 肝機能障害
● 動機・息切れ
● 赤ら顔
● 多毛症
● むくみ
● 立ちくらみ
● 心疾患
薬を服用してすぐに現れる症状もあれば、長期間服用することで発生するものもあります。
また、体質や持っている持病によっても、副作用はさまざまです。
外用薬の副作用については、ロゲインの内容をご覧ください。
アロビックスで報告されている副作用は、以下のとおりです。
● 皮膚の赤み
● 皮膚のかゆみ
● 発熱
● 悪寒
● 吐き気
塗るタイプの薬ですが、皮膚への浸透が高いことから、皮膚に起こる副作用と、発熱などのアセチルコリンの副作用があります。
ロゲインで報告されている副作用は、以下のとおりです。
● 皮膚の赤み
● 皮膚のかゆみ
● 初期脱毛
● 皮膚のかぶれ
ロゲインに重篤な副作用はほとんどないとされています。
これまでご紹介したようにAGAの治療薬には多くの種類があり、効果や使用方法もさまざまです。
効率的に薄毛を改善していくためには、ご自身の悩みや希望に合った治療薬を選ぶことが大切です。
● 「抜け毛予防のために現状維持をしたい」
● 「薄毛が気になるので新しい髪の毛を生やしたい」
● 「体質に合った治療薬を使いたい」
● 「費用がかかっても最善の治療がしたい」
このように、薄毛治療に関する悩みは一人一人で異なるため、ご自身がどのような治療を希望するのかを考えた上でAGA治療薬を選ぶと良いでしょう。
AGA治療を始めても、抜け毛や薄毛の改善までには時間を要するため、AGA治療薬をある程度の期間は継続して購入する必要があります。
AGA治療薬の使用を中断してしまうと、薄毛が再発してしまうため、無理なく治療を続けられるよう治療薬の価格で選ぶという方法があります。
当院でも、お一人お一人のご予算を考慮し、無理のない薄毛治療をお勧めしております。
ただし、比較的安価な治療薬(フィナステリドやデュタステリド)で現状維持するだけでは、発毛が促されることはありませんし、発毛を促進するミノキシジルのみで抜け毛を抑制することはできません。
そのため、予算に合った治療薬の組み合わせや治療期間による減薬、治療薬の切り替えなどを行いながら治療を進めていく必要があります。
個人差はありますが、AGA治療薬には副作用が出るものもあるため、体質に合った治療薬を用いることが大切です。
ご自身の体質に適合する治療薬を使用するためには、専門のクリニックを受診して医師に相談すると良いでしょう。
AGAは進行度合いによっても使用する治療薬が異なります。
まだ薄毛は目立たないが抜け毛が気になってきたという場合は守りのタイプの治療薬を、すでに薄毛が目立っている場合は守りのタイプと攻めのタイプの治療薬を併用するなど、薄毛のパターンによって工夫する必要があります。
AGAの進行度合いやパターンを詳しく知るには、専門のクリニックを受診することをお勧めします。
AGA(男性型脱毛症)の治療は、即効性のあるものではないため根気強く行いましょう。
ここからは、薬を服用する期間はどの程度か、自己判断でやめてしまった場合についてを解説します。
AGA(男性型脱毛症)の治療薬は、個人差はありますが、一般的に長期間服用しなければなりません。
特にフィナステリドやミノキシジルなどの治療薬は、効果が現れるまでに時間がかかるため、数カ月から数年間の長期間継続して服用する必要があります。
一般的な服用期間の目安としては、フィナステリドやミノキシジルの場合、使用開始から約3〜6カ月で初期の効果を感じ始めることが多く、最終的な結果が出るまでには1年ほどかかるとされています。
AGA治療薬は、AGAのタイプや体質、症状の進行具合によって効果が異なるため、自己判断で服薬期間を決めず、専門クリニックや医師に相談しましょう。
医師の指導のもとで服用を続けることにより、最短の治療期間でAGA治療を行えます。
AGA治療では、自己判断で薬の服用を中止するのは絶対にやめましょう。
もし副作用が起こった場合は、即座に服用を中止した方が良いですが、効果を実感できないからといって早期に服用をやめてしまうと、せっかくの治療効果が無駄となってしまいます。
初期の段階で思ったような効果を感じられず、不安に感じることもありますが、基本的にAGA(男性型脱毛症)の治療は長期戦です。
AGA治療薬は即効性があるものではなく、持続的に使用することによって効果を発揮します。
また、AGA治療薬を服用して効果が現れたからと、即座に服用を中止すると、再び脱毛が進行する可能性が高いです。
服用を続けるかどうかは、必ず医師に相談しましょう。
AGA(男性型脱毛症)の薬の中には、国内で承認されておらずクリニックで処方できない治療薬があります。
未承認の治療薬を個人輸入することもできますが、個人輸入をしたAGAの薬を服用することは大変危険です。
ここからは、未承認の治療薬を個人輸入するリスクについて解説していきます。
最近、AGA治療薬の偽造品の流通が問題となっています。
偽造品は正規の製品と成分が異なり、安全性や効果に確証がありません。
場合によっては、使用すると深刻な健康被害を受ける可能性があります。
偽造品の中には、有効成分が含まれていないもの、成分の量が誤って含まれているものがあり、期待される治療効果が得られないのみならず、かえって健康に悪影響を及ぼすのです。
未検査・未承認の成分が混入している場合、肝臓や腎臓に負担をかける恐れもあり、重大な薬害や健康被害を引き起こす恐れがあります。
また効果がない偽造品を使用していると、当たり前ですが薄毛や抜け毛が進行し、治療が必要なタイミングを逃してしまう可能性が高いです。
AGA治療薬を購入する際は、必ず国から許可を受けた医療機関や薬局から入手することが大切です。
偽造品のリスクを避け、自分の健康を守るためにも、正規の治療薬を選ぶことが大切です。
正規のAGA治療薬を入手する際は、医師から国内承認を受けている薬の処方を受ける必要があります。
インターネットや無認可の販売業者から購入した場合、AGA治療薬の価格は正規の価格と異なります。
正規品と見せかけた偽造品が高額で販売されていたり、国内未承認の薬が安い価格で販売されていたりするため、注意が必要です。
正規品より安い治療薬は、一見コストパフォーマンスが高く魅力的に見えますが、その裏には偽造品や品質が保証されていない薬が潜んでいる可能性があります。
正規品は、製造過程や成分の品質管理が行い、一定の基準を満たしています。しかし、未承認の薬や製造元が不明の安価な薬には、その保証がありません。
そのため、効果がない、あるいは健康に悪影響を及ぼすリスクが高いです。
正規の医療機関であれば、医師が診断を行った上で最適な治療薬を処方するため、個々の症状に応じて適切な価格が設定されています。
AGA治療では個人差が大きく、体質や抜け毛・薄毛の進行具合によって効果的な治療法が異なるため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
価格にばかり目を向けて、自己判断で薬を購入するようなことは避け、信頼できる医療機関で正しい治療を受けることで、ご自身の健康を守りましょう。
AGA(男性型脱毛症)の治療薬は、薄毛で悩んでいる多くの人にとって希望の光となる有効な治療法ですが、使用するに当たって注意点があります。
ここでは、AGA治療薬を使用する際の重要なポイントをご紹介します。
AGA治療薬には、副作用のリスクが伴います。
フィナステリドやデュタステリドといった男性ホルモンに作用する内服薬では、性欲減退や勃起機能障害(ED)、精液量の減少など、男性機能に影響を与える可能性があります。
また、直接皮膚に塗布するミノキシジルの外用薬は、頭皮のかゆみや発疹などのアレルギー反応が起こる場合もあります。
すべての人に副作用が現れるわけではありませんが、使用開始後に異常を感じた場合は、使用を中止して医師に相談しましょう。
AGA(男性型脱毛症)を安全に治療する上では、副作用についての理解を深め、リスクをしっかり把握することが大切です。
AGA治療薬を効果的に使用するためには、適切な使用方法・頻度を守りましょう。
使用方法や使用頻度を守らないと、効果が得られないばかりか、副作用のリスクが高まることがあります。
また、本来1日1回の薬を早く効果を出すために2回服用するなど、過剰に使用することは逆効果となる場合があるため、必ず指定された量を守ってください。
また、内服薬であれば毎日決まった時間に服用しましょう。
例えば、1日1回の薬を朝飲み、翌日の朝飲み忘れて夜に飲むと、薬の効果が切れる時間が発生します。
服用する時間にばらつきがあると、せっかく服薬しても効果がなくなってしまうため注意が必要です。
AGA治療薬の使用をするときは、必ず医師の指導を受ける必要があります。
自分に合った治療法を見つけるためには、まず医師による診察を受けてください。
AGA(男性型脱毛症)クリニックの専門医は、抜け毛・薄毛の進行状況や体質に基づき、最適な治療薬を提案してくれます。
また、治療開始後も薬の処方をもらうだけでなく、定期的に受診して効果や副作用を確認してもらうことが大切です。
決して自己判断でAGA治療薬を使用せず、専門医師からの処方やサポートを受けることで、より安心・安全に治療を進められます。
信頼できる医療機関でのカウンセリングを受けることが、AGA治療を成功させる第一歩といえるでしょう。
AGA治療は即効性があるものではなく、効果が現れるまでには長期間の継続的な治療が必要です。
多くのAGA治療薬は、使用開始から約3〜6カ月で効果を実感し始める人もいれば、2~3年飲み続ける人もいます。
あらかじめ、AGA治療は長期戦であるとの認識を持ち、忍耐強く治療を続けることが大事です。
AGA(男性型脱毛症)は進行性の疾患であるため、長期的な視野で治療に取り組みながら、定期的に医師とも相談し、どのように治療を進めていくか考えていきましょう。
AGA治療薬は、薬の種類の選定や費用面、品質の保証などのさまざまな観点から見ても、専門クリニックを受診して医師と相談した上で自身に合った治療薬を処方してもらった方が良いといえます。
AGAヘアクリニックでは薄毛治療のさまざまなお悩みに真摯に寄り添い、患者さまお一人おひとりに最適な治療をご提案させていただいております。
医師の診察や相談は何度でも無料で受けられますので、治療薬の相談だけでなく薄毛に関するお悩みやセルフケア方法など、何でもご相談いただけます。
薄毛や抜け毛が気になる方は、ぜひ一度当院へお越しください。
医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
薄毛対策に関するトピックをお届けします。