薄毛の原因とは? 対処方法や治療方法も詳しく解説

薄毛の原因

薄毛の原因としては脱毛症などの疾患をはじめ生活習慣や遺伝など、さまざまな要素が考えられています。また必ずしも一つの原因だけではなく、これらの要素がいくつか重なって発症している場合もあります。

薄毛の原因

脱毛症などの疾患

薄毛を引き起こす疾患としてはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性の男性型脱毛症)、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、感染症、全身性疾患などが挙げられます。ここでは、脱毛を引き起こす疾患の中でも最も頻度の高い原因とされる「AGA(男性型脱毛症)」「FAGA(女性の男性型脱毛症)」について詳しく解説します。

AGA(男性型脱毛症)

主に男性ホルモンに起因して起こる脱毛症で、成人男性の薄毛の原因のほとんどがAGAだといわれています。AGAは額の生え際である前頭部やつむじ周辺の頭頂部に薄毛がみられるのが特徴で、進行性の脱毛症であるため治療をしない限り薄毛が進行していきます。

AGAの発症には「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素が大きく関係しています。男性ホルモンの一種である「テストステロン」が体内に存在する5αリダクターゼと結合することによって「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成されます。このDHTは体毛や髭に対しては毛を太く成長させる作用を持ちますが、前頭部や頭頂部の髪の毛に対してはヘアサイクルにおける成長期を短縮するように作用します。これにより髪の毛が十分に育たないため、薄毛へと繋がっていきます。

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FAGA女性の男性型脱毛症)

FAGAとは女性の薄毛の総称を指す言葉で、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss/女性型脱毛症)」と呼ばれることもあります。FAGAでは頭部全体に薄毛が現れるのが特徴で、主に40〜50代の壮年期に起こりやすいとされています。FAGAの発症原因ははっきりと解明されていないものの、ホルモンの関係や過度なダイエットによる栄養不足、膠原病のような全身疾患によるもの、生活習慣やストレスなどが考えられています。

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生活習慣の乱れ

睡眠不足、運動不足、ストレス、栄養バランスの乱れなどは血行不良を招き、髪の毛の生成に必要な栄養素の供給を妨げる恐れがあります。血流が滞ることで髪の毛の生成に必要な栄養が頭皮まで行き渡らなくなり、結果的に薄毛へ繋がる可能性があります。また過度な飲酒や喫煙もこれらの成分の分解過程で必要な栄養素が失われてしまい、髪の毛の生成を阻害する恐れがあります。

遺伝的な要因

原因の一つとして指摘されている遺伝的な要因としては、性染色体であるX染色体上に存在するアンドロゲンレセプター遺伝子(AR遺伝子)の一部情報の違いや、常染色体である17番染色体(長腕21)や20番染色体(短腕11)にAGAに関連する遺伝子が存在することなどが挙げられます。これらの遺伝的要因が親から子に遺伝する薄毛へのなりやすさとして考えられています。

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薄毛の対策方法

日々の生活の中ですぐに行える薄毛対策方法をご紹介します。

食生活に気をつける

栄養バランスの整った食事を摂取するように心がけましょう。特にタンパク質、亜鉛、ビタミン類などは髪の毛の生成に欠かせない栄養素です。髪の毛の大部分はアミノ酸が結合してできたケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されており、過度に不足すると髪の毛の生成に悪影響を及ぼしかねません。また亜鉛にはケラチンの合成をサポートする効果が期待できるため、あわせて摂取したい栄養素です。ビタミン類も健康な頭皮環境を維持したり、育毛をサポートする効果が期待できます。しかし、特定の栄養素を過剰に摂取すると健康障害のリスクもあり逆効果となる恐れがあるため、いろいろな栄養素をバランスよく摂取することが一番大切です。

頭皮のマッサージを行う

頭皮マッサージによって毛細血管が刺激されることで血行を促進する効果が見込めるため、育毛効果が期待できます。頭皮が傷つくとそこから雑菌が侵入して炎症の原因になる可能性があるため、マッサージを行う際は決して爪は立てず、指の腹を使って行いましょう。また頭皮が乾燥している状態だと皮膚を傷つけやすいため、入浴時などにマッサージを行う、もしくは保湿をしながら行うのがおすすめです。

しっかり睡眠をとる

睡眠時に特に分泌される成長ホルモンはタンパク質合成や細胞の増殖、代謝の促進などに関わっており、髪の毛の健やかな成長をサポートするために欠かせません。そのため、成長ホルモンの分泌が正常に行われるよう質の良い睡眠を心がけることが大切です。

就寝の約2時間前に体の体温を少し上げておくことで就寝する頃には体温が下がり、自然な眠りが誘発されやすくなります。そのために就寝の2時間ほど前を目安に40度程度のぬるめの温度で入浴したり、就寝前に軽く温めた牛乳を飲んだりするのがおすすめです。また就寝前のアルコール、カフェインを含むもの、タバコなどは控えた方がよいでしょう。眠りやすくするためにアルコールを飲む方もおられますが、代謝や排泄が速いため途中覚醒しやすくなってしまいます。カフェインやタバコに含まれるニコチンは脳を覚醒させ寝つきを悪くするため、就寝前の3時間ほどは控えることをおすすめします。

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ストレスケアをする

ゆっくり休息の時間をとったり、自分なりの気分転換方法でストレスをこまめに発散するとよいでしょう。ショッピングや読書、スポーツ観戦、運動など方法はなんでもかまいません。ゆっくりと時間が取れない場合は深呼吸を行うだけでもリラックス効果が期待できます。ぜひ一度実践してみてください。

薄毛の対策方法

薄毛の治療方法

薄毛の治療方法は原因にもよりますが「投薬治療」「外科的治療」の大きく2つに分けられます。

投薬治療

投薬治療はAGAの治療法として最も一般的とされ、フィナステリドとデュタステリドは「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(以下、ガイドライン)にて男性型脱毛症において推奨度A(行うよう強く勧める)とされています。

フィナステリドとデュタステリドは「5αリダクターゼ」の働きを阻害し、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する働きを持ちます。これによりAGAの進行を防ぎ、薄毛の改善へアプローチします。

ミノキシジルは発毛を促すAGA治療薬で内服薬と外用薬の2種類があり、外用薬に関してはガイドラインでも推奨度Aと定義されています。AGAにおける投薬治療ではAGAの進行を抑制するフィナステリドやデュタステリドと、発毛を促すミノキシジルを併用し治療を行う場合がほとんどです。薄毛の進行具合により使用する治療薬や組み合わせは異なりますので、診察時に医師とご相談ください。

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外科的治療

外科的治療方法として、「自毛植毛術」「メソセラピー」「HARG療法」という手法があります。自毛植毛術はAGAの影響を受けていない後頭部から毛根を採取し、薄毛部分に移植する方法です。自毛植毛術は、ガイドラインでは男性において推奨度が上から2番目の推奨度B(行うよう勧める)、女性においては上から3番目の推奨度C1(行ってもよい)とされています。

メソセラピーとHARG療法は注射針等を用いて頭皮に有効成分を注入し、薄毛改善へアプローチする治療法です。メソセラピーとHARG療法では注入成分が異なり、メソセラピーでは注入する成分に決まりはなく、ミノキシジル等の投薬治療で用いられている成分や成長因子をクリニックごとに配合し注入します。一方でHARG療法は「HARGカクテル」という日本医療毛髪再生研究会によって配合成分が定められたものを注入するため、クリニックごとで相違ないのが特徴です。

メソセラピー、HARG療法ともにガイドラインでは特に言及されてはおりませんが、メソセラピーで使用されることのある成長因子導入については“今後が期待される治療法”ではあるものの「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」などの法規に則って施術する必要のあるものも多く、現時点では広く一般に実施できるとは言い難いため、推奨度C2(行わない方がよい)とされています。

薄毛に関するQ&A

一般皮膚科とAGA治療専門クリニックのどちらへ行くべき?

薄毛を治療したい場合、より専門性の高いAGA治療専門クリニックの受診をおすすめします。

保険適用になる?

いいえ、AGA治療は保険適用外(自由診療)となります。

女性も薄毛治療を受けられる?

はい、女性の方でも薄毛治療を受けられます。

薄毛を治療するなら専門クリニックへ

薄毛は原因に合った治療を行うことが大切です。生活習慣の改善なども薄毛改善に全く効果がないというわけではありませんが、本格的に治療をしたいと思う場合は薄毛治療の専門クリニックへご相談ください。特にAGAは進行性の脱毛症であるため、気になる方は早めにクリニックを受診することをおすすめします。

AGAヘアクリニック(以下、当院)では、男性の薄毛治療はもちろん女性の薄毛治療にも対応しております。また、全室個室を採用しており他の方と顔を合わせる心配はありません。診察やカウンセリングは何度でも無料で行っておりますので、まずは一度当院へご相談ください。

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AGAコラム

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