HARG療法のメリット・デメリットは?特徴や治療期間についても解説

HARG療法とは

HARG療法とは

HARG療法は髪の毛の成長を促す脂肪由来の幹細胞から抽出した「成長因子」を頭皮に注入するメソセラピーの一種です。最近では痛みの軽減を目的とした「ノンニードル」という針を使わずにパルス電圧を頭皮に送って成分を細胞に浸透させる手法もあります。

主に健康な成人女性より採取した脂肪から脂肪幹細胞を抽出、培養し、その脂肪幹細胞から分泌される様々なタンパク質を精製、滅菌した「AAPEパウダー」を頭皮に注入します。AAPEパウダーには、VEGF、HGF、PDGF、bFGF、KGFなど150種類以上の成長因子が含まれています。

HARG療法のメリット・デメリット

HARG療法には様々なメリット・デメリットが考えられます。後々トラブルを起こさないためにも、治療を受ける際にはしっかりと理解した上で開始することが大切です。

メリット

HARG療法は成長因子の注入によって毛包が回復し、髪の毛を生成する毛母細胞が活性化されて頭皮環境の改善や発毛を促すとされています。HARG療法において頭皮に注入する成分はさまざまで、個人の症例に合わせて成分の配合を変えることができるところがメリットといえるでしょう。

また治療薬などとは異なり、薬を飲み続ける必要がなく、一般的には一定期間の治療の後、年1~2回のメンテナンスで毛髪を維持できることや、植毛術のような外科手術を伴わないため傷跡が残りにくいことなどがあります。

デメリット

HARG療法は髪の毛の再生を促す治療法でありAGAに起因する男性ホルモンを抑制する効果はないことや、費用が高いこと、即効性はなく治療の効果が実感できるまで時間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。

これまでにHARG療法による大きな副作用は報告されていませんが、術後に様々な副作用が生じることも考えられます。起こりうる主な副作用は以下の通りです。

  • 多少の痛み・出血
  • 患部周辺の赤み・腫れ・かゆみ
  • 内出血
  • 感染症 など

また、HARG療法は針を用いた施術なので多少の痛みや出血、幹部周辺の赤み、腫れ、かゆみ、内出血などが起こる可能性も考えられます。注射をした部分から化膿したり感染することも理論上あり得ますが、基本的にはどれも一時的なものとされているためリスクはそれほど高くないでしょう。

日本皮膚科学会が作成する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」においては、臨床試験の多くが限られた施設における倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階であること、安全性なども含め有効性が決して十分に検証されているとはいえないことなどから、今後が期待される治療法ではあるものの、推奨度は「C2ランク(行わないほうがよい)」となっています。

HARG療法とメソセラピーとの違い

発毛治療における「メソセラピー」とは、注射などにより有効成分を頭皮に直接注入する治療方法のことをいいます。HARG療法とメソセラピーは共に“針を用いて頭皮内部に注入する”という主な手法は同じですが、注入するものが異なります。

HARG療法は150種類以上の成長因子を含むAAPEパウダー(滅菌し精製された​​タンパク質)である一方、メソセラピーではAGA治療に使用される内服薬の有効成分ミノキシジルや髪の毛の生成に関わる成長因子(インスリン様成長因子、線維芽細胞成長因子など)、育毛に良いとされる栄養素(亜鉛、ミネラル、銅ペプチドなど)などが用いられます。

HARG療法の治療期間

個人差はありますが、一般的にHARG療法は月に1回の施術を6〜9回程度行います。注入した細胞が活性化するまでには時間がかかり、頭皮に直接成長因子を注入したからといって、すぐに髪の毛が生えてくるわけではありません。したがって薄毛の改善を実感するまでには、おおよそ半年〜9カ月の期間を要します。しかし、一定期間の治療を終えると、その後は年1〜2回のメンテナンスで毛髪を維持できるとされています。

HARG療法に関するQ&A

HARG療法にも初期脱毛はありますか?

HARG療法に初期脱毛はありません。

女性でもHARG療法の治療を受けられますか?

HARG療法は女性でも治療を受けられます。(女性でも治療の効果が得られているという報告があります。)

妊娠中や授乳期間中の女性でも受けられますか?

基本的に妊娠中や授乳中でも問題ないと考えられていますが、妊娠中や授乳中はホルモンバランスが崩れやすく、胎児への影響も懸念されるため、安全を第一に考え、控えた方がよいでしょう。

AGAに対し、HARG療法と内服薬療法ではどちらが効果的ですか?

個人差があるので断言はできませんが、現在、国内で最も推奨されているAGAの治療法は投薬治療です。

HARG療法は保険適用されますか?

AGA治療は病気や怪我ではないため、保険適用外の自由診療となります。HARG療法もAGA治療にあたるため保険は適用されず、自由診療です。

HARG療法をお考えの方は一度クリニックへ

HARG療法には様々なメリット・デメリットがあります。費用が嵩むことから、治療を躊躇してしまう方も少なくないでしょう。それでもHARG療法でのAGA治療を希望する場合は、一度専門のクリニックで相談してみましょう。

HARG療法はAGAによる薄毛の改善に有用であると考えられますが、現在、国内で推奨されているAGAの治療法は投薬治療のみです。AGAヘアクリニック(以下、当院)でも安全性の高い投薬治療のみを行っております。副作用が気になる場合は、副作用が出にくいとされる外用薬のみの処方も行っておりますので、少しでも薄毛や抜け毛が気になる方は、ぜひ一度当院へ診察にお越しください。

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