頭皮湿疹や乾燥の原因は? トラブルを防ぐための対策も紹介

頭皮湿疹や乾燥の原因となる病気

髪の毛の健やかな成長のためには、頭皮環境が整っていることが大前提です。頭皮に湿疹ができたり、乾燥してしまったりした際に思い当たる節がなく、対処に困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

頭皮の湿疹や乾燥は病気が原因となっている可能性もあります。そこで、まずは原因として考えられる病気についてみていきましょう。

ノンレム睡眠とせ成長ホルモンの分泌のタイミング

接触性皮膚炎

外からの刺激物質や抗原(アレルゲン)などが皮膚に接触することによって発症する炎症性疾患です。化学物質の刺激で起こる「刺激性接触皮膚炎」、アレルゲンによる「アレルギー性接触皮膚炎」、光に当たって起こる「光接触皮膚炎」などの種類があり、赤みやかゆみなどの症状が現れます。頭皮ではシャンプーやヘアカラー、育毛剤などがアレルゲンとなりえます。

皮脂欠乏性湿疹(乾燥湿疹・乾皮症)

皮脂不足で乾燥した皮膚に強いかゆみを感じ、つい掻いてしまうことで湿疹化してしまう症状です。空気が乾燥しやすい季節に、洗浄力の強いシャンプーで洗髪を繰り返すことなどが原因となります。

アトピー性皮膚炎

強いかゆみを伴う湿疹が生じ、症状が悪くなったり良くなったりを繰り返す病気です。アレルギーの病気を持つ家族がいる場合や自身にぜん息やアレルギー性鼻炎などの症状がある方、またはアレルギーの原因となるIgE抗体を作りやすい素因を持つ方がなりやすい傾向にあります。また、身体を守る皮膚のバリア機能が低下して炎症が起きやすくなることや皮膚から水分が失われやすくなるために、乾燥肌の方の割合が多いことも特徴です。

脂漏性皮膚炎

皮脂分泌の多い頭、顔、ワキの下などにいる常在菌(カビの一種のマラセチア菌)が過剰に存在する皮脂を食べて増殖し、皮脂を脂肪酸に分解して炎症を起こすことが主原因と考えられています。皮膚が荒れ、頭皮にはフケ、顔や身体には鱗屑(りんせつ※)が生じ、かゆみを伴うことがあります。

※銀白色のフケのようなカサつき

乾癬(かんせん)

銀白色の鱗屑を伴い、境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出る皮膚病の総称です。乾癬を発症した約90%程度の患者にはこのような症状がみられ「尋常性乾癬」と呼ばれています。大きさや数、形はさまざまで、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。症状の出やすい部位は慢性的に刺激を受けやすい頭部、肘、膝、腰まわりなど。約半数の患者にはかゆみが、また爪の変形や関節炎などを伴うこともあります。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常は内臓を侵すことはありません。

伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)

ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などが原因となる、皮膚の感染症です。接触によって感染し、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がることから、民間では「とびひ」という俗名で呼ばれています。あせもや虫刺され、湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷が二次感染を起こすことで症状が現れます。また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、幼児・小児においては鼻を触るくせがあると鼻の周囲からとびひが始まったり、その手であせもや虫刺されなどをひっかいたりすることでとびひになるといわれています。

頭部白癬(とうぶはくせん)

頭部白癬は「しらくも」とも呼ばれており、白癬菌が髪の毛に寄生して生じる皮膚病です。主な症状は楕円形に髪の毛が抜け、表面にフケ様の細かい鱗屑がみられますが、かゆみなどの自覚症状はありません。脱毛斑内の毛は折れやすく、また抜けやすくなっており、髪の毛の根本で毛が切れると残った毛が黒く点状に見えることがあります。円形脱毛症やフケ症(脂漏性皮膚炎)と誤診されることがあり、その際にステロイドの外用薬を使うとおできのように膿んで盛り上がり、痛みが生じるのが特徴です。

頭皮湿疹や乾燥を防ぐための方法

これまでに説明したような病気が原因となる場合、適切な治療を行うことができれば症状は少しずつ回復していくでしょう。しかし少しでも早く、より着実にこれらの症状を抑えたいのであれば、自身でも“症状が悪化しないための対策”を積極的に取り入れる必要があります。

ここでは、頭皮の湿疹や乾燥の悪化を防ぐための方法を紹介していきます。

紫外線を避ける

紫外線を浴び続けると頭皮が乾燥し、フケやかゆみの原因になるといわれています。さらに乾燥した頭皮を守ろうと皮脂が過剰分泌され、マラセチア菌などの異常繁殖を招いて皮膚疾患に発展してしまうことも。それだけでなく、紫外線の光線「UV-A」と「UV-B」は生物の細胞やDNAを損傷させると考えられています。

紫外線を避ける

紫外線の影響で頭部の細胞やDNAが損傷すると皮膚炎を招いたり、抜け毛・薄毛を助長させたり、皮膚癌の発症リスクを高めたりするといわれています。

頭皮の湿疹や乾燥の悪化を防ぐだけでなく、これらのようなリスクを避けるためにも、以下のような対策を徹底するとよいでしょう。

帽子や日傘をつかう
頭皮に降り注ぐ紫外線を防御するには、帽子の着用や日傘の使用が有効です。紫外線を含む太陽光が直接頭皮に当たらないようにすることが最も重要なので、帽子を持ち合わせていない場合はタオルなどで頭部を覆うのも効果的でしょう。
日焼け止めを塗る
日焼け止めを用いることも紫外線の防御には有効とされています。しかし、一般的に用いられる液状タイプの日焼け止めを頭皮に均一に塗布するのはむずかしいため、スプレータイプの日焼け止めなどを活用するとよいでしょう。
【紫外線対策において気を付けるべき点】
帽子は衣類と同じく長期間着用していると汗や皮脂汚れが付着するため、素材に汗や皮脂が吸収されることで雑菌が繁殖してしまう危険性があります。いくら紫外線を予防していても、雑菌が繁殖した帽子を使用し続けることは頭皮に悪影響を与えかねません。帽子を使用する際は衛生面にも気を配り、定期的に洗濯や陰干しをして清潔に保ちましょう。
また、汗をかいて頭皮が蒸れると雑菌が繁殖しやすくなります。頭皮に雑菌が繁殖することで頭皮環境が悪化する可能性があるため、紫外線に当たる心配のない場所では帽子を脱ぎ、頭皮の汗をこまめに拭くよう心がけてください。
頭皮トラブルを避けるためには、着用する帽子のサイズも重要です。サイズが小さすぎると頭が締め付けられることで髪の毛や頭皮との間に摩擦が生じ、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。また通気性が悪くなり蒸れやすくもなるため小さすぎないサイズを選ぶのがおすすめです。

シャンプー習慣を改善する

健康な頭皮環境を維持するためには、自分に合うシャンプーを選ぶことや正しい方法でシャンプーをすることが重要です。

もちろん人によって体質や肌質は異なるため、一概に「これが正解」とは言い切れません。以下で紹介する目安や方法を参考にして、自分の頭皮環境に適したシャンプーや洗髪方法を取り入れてみるとよいでしょう。

シャンプー選び

まずは、以下の表で主なシャンプーの種類を知り、自身の頭皮のタイプに合ったシャンプーを選んでみてください。

シャンプーの種類高級アルコール系アミノ酸系石けん系
特徴洗浄力が強い。比較的安価で購入可能洗浄力が穏やか。頭皮に対する刺激が少ない洗浄力、脱脂力が強い。アルカリ性
こんな方におすすめ頭皮や髪の毛のトラブルがなく、健康的な地肌の方頭皮が乾燥しやすい方。頭皮トラブルを抱えている方自然派志向の方。極度な脂性肌の方

シャンプーの頻度・洗い方

頭皮環境の悪化を防ぐためには、その日の汚れはその日のうちに落とすのが鉄則。また頭皮の過度な乾燥を防ぐためには、ヘアワックスなどを使用した日でも基本的に“1日1回のシャンプーで汚れを落とし切る”のが理想的です。

お湯で予洗いをしてからシャンプー液を手に取り、泡が頭全体に行き渡るよう指の腹で揉みこむようにしっかり洗います。汚れを落とそうとするあまり、爪を立てたり、ごしごし擦りすぎると頭皮に負担をかけてしまうので注意してください。また、シャンプー液が頭皮に残ると頭皮環境の悪化を招く恐れがあります。シャンプーやトリートメントなどのすすぎ作業は、念入りに行うようにしましょう。

べたつきを感じるなど、どうしても一度のシャンプーでは汚れを落としきれない感覚がある方は先に地肌ではなく髪の毛のみを洗い、一度すすぎ落としてからもう一度シャンプーをしてみてください。1回目は髪の毛を、2回目は地肌を中心に全体的に洗うようなイメージで洗髪するとよいでしょう。
過度なシャンプーはかえって頭皮環境の乱れを招く恐れもあるので、極力地肌に負担をかけないよう注意が必要です。

生活習慣を見直す

生活習慣の乱れは体の健康を脅かすだけでなく頭皮環境の悪化にもつながります。頭皮の湿疹や乾燥を防ぐためにも、食事・睡眠・運動などあらゆる面において健康的な生活を習慣づけるよう心がけましょう。

食生活の乱れ

健康的な体づくりのためにも、食事はできるだけ栄養バランスを意識することが大切です。とくに“頭皮に良いといわれている栄養素や食材”を積極的に取り入れていくとよいでしょう。代表的な栄養素は「ビタミンB2」です。細胞の新陳代謝を促進し、健康な皮膚や髪の毛などをつくる効果が期待できます。

《ビタミンB2が含まれる主な食材》
  • レバー
  • 牛乳
  • 納豆
  • ヨーグルト

    など

これらのような食材を普段の食事に取り入れてみるとよいでしょう。また高カロリーな食事や甘い菓子類を多量に摂取すると皮脂分泌量が増加し、湿疹やフケを誘発する原因にもなりかねないため注意が必要です。

睡眠不足

健やかな体、ひいては健やかな髪の毛のために良質な睡眠は欠かせません。まずは十分な睡眠時間を確保し、そのうえで入眠前に心身をリラックスさせて睡眠の質を高めることを意識しましょう。

睡眠には脳を休める「ノンレム睡眠」と体を休める「レム睡眠」がありますが、とりわけノンレム睡眠はホルモン分泌により人体の正常な代謝や細胞修復を行うため重要とされています。睡眠の間、ノンレム睡眠とレム睡眠は何段階かに分かれて交互に訪れますが、なかでも入眠3時間後に訪れるノンレム睡眠時は最も成長ホルモンの分泌が高まるとされています。

ノンレム睡眠と成長ホルモンの分泌のタイミング

したがって、質の良い睡眠を得るためには最低でも“3時間以上の睡眠”が重要であり、個人差はありますがおおよそ“6~8時間程度の睡眠”が理想的といわれています。

また興奮状態を高める交感神経が優位になった状態では寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。そのような状態だとノンレム睡眠の短縮や深達度が浅くなる可能性が考えられるため、睡眠時間の確保と同様に睡眠の質を高めるための準備を行うことも大切です。

睡眠の質を高めるためには、具体的に以下のような準備方法があります。

  • 就寝直前の飲酒を控える
  • 入浴ではなるべくぬるめのお湯にゆっくりつかる
  • 就寝前3~4時間以内はできるだけカフェインを避け、軽くあたためた牛乳などを飲む
  • ラベンダーなど鎮静作用のある香りを利用する
  • 寝室は蛍光灯の昼白色や昼光色のような白い照明をなるべく避け、明るくしすぎない
  • 就寝直前はPCやスマートフォンなどを発するブルーライトを避ける

運動不足

日頃から運動不足気味だと、体内の血流が滞りやすくなる可能性があります。血行不良になると頭皮環境の悪化はもちろん、そもそも体の健康を損ないやすくなるため、日々の生活に適度な運動を取り入れることはとても重要です。

中でも有酸素運動は行うことで神経伝達物質である「セロトニン」が活性化するといわれています。セロトニンは精神状態を平常に保つ重要な役割を担う物質の一種であるため、適度な運動を行うことは健康を害しかねないストレスを緩和する効果も期待できます。

運動不足の方がいきなり運動を習慣化するのは難しいかもしれませんが、軽いウォーキングやラジオ体操などを行うだけでも、体に良い影響を与える「有酸素運動」になるといわれています。日頃から体を動かす機会の少ない方は、まずは近所への散歩やラジオ体操などからはじめてみて、慣れてきたら少し距離を伸ばして本格的にウォーキングを行う、またはサイクリングやエアロビクス、水泳など長時間動くのに適した有酸素運動を取り入れていくとよいでしょう。

頭皮の異変を感じた場合は医師の診察を

頭皮の湿疹や乾燥には、これまでに紹介したような病気が起因している可能性もあるということがお分かりいただけたかと思います。頭皮環境を健やかに保つためにも、この記事で紹介したような紫外線対策・シャンプー習慣の改善・生活習慣の見直しなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。

すでに頭皮の湿疹や乾燥が起こっている方に関しては、これらの方法を取り入れることも重要ですが、何よりもまずは医師にしっかりと現状を確認してもらうことが大切になります。これ以上症状が悪化しないよう、原因を断定して適切な治療を施してもらいましょう。

AGAヘアクリニックは、薄毛治療中に発生する様々な悩みや疑問にも対応しております。状態によってはAGA(男性型脱毛症)以外の方に発毛剤などの治療薬をお出しすることも可能です。また万が一、当院では治療を施せない場合は適切な病院をご紹介させていただけます。当院の診察やご相談は何度でも無料なので、薄毛・抜け毛の治療やそれに伴う頭皮トラブルなどが気になる場合は、お気軽にお越しください。

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