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「AGAの治療薬の一つであるザガーロが処方されたけれど、ザガーロがどのような薬なのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
AGA治療薬はプロペシアが有名であるため、プロペシア以外の薬を処方されたことに対して不安を感じる方もいます。
また、ザガーロとデュタステリドの違いを知りたい、ザガーロの副作用に不安を感じて服用を躊躇している、という方もいるでしょう。
本記事では、ザガーロの効果や副作用について解説します。また、ザガーロを安く手に入れたいという方に向けて、入手経路についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、ザガーロがどのような薬なのかについて詳しく解説します。
また、デュタステリドとの違いについても解説するため、違いが気になる方は参考にしてみてください。
ザガーロは、デュタステリドを主成分としたAGA治療薬のことです。
つまり、デュタステリドにゼラチンなどの添加剤を加えて製造された薬がサガーロです。
これは、グラクソ・スミスクライン株式会社が開発した薬剤で、日本では2016年より販売が開始されました。
ザガーロは、AGA治療薬の中でも数少ないカプセル型の製剤であることが特徴です。
サガーロの効果は、男性における男性型脱毛症の改善です。
ザガーロは、5αリダクターゼへ作用し、抜け毛の抑制効果を発揮します。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」(以下、ガイドライン)においても推奨度はAとなっており、皮膚科学会も積極的に治療薬としての使用を促しています。
フィナステリドとデュタステリドの投与群において、血液中にどのくらいジヒドロテストステロンが存在しているか調べたデータによると、フィナステリドでは73%、デュタステリドでは92%の減少が認められました。
デュタステリドは、フィナステリドよりも高い効果があると考えられるでしょう。
ガイドラインによると、デュタステリド0.5mg/日とフィナステリド1mg/日を用いた、917名の男性被験者を対象とした観察期間6カ月のランダム化比較試験において、全毛髪数と毛直径の増加についてはデュタステリドのほうが優れた効果を示したとのことです。
ザガーロでなぜ脱毛を抑制できるのかを知るためには、AGAのメカニズムを知る必要があります。
ここからは、AGAのメカニズムと、薬が効果を発現するメカニズムを解説します。
男性型脱毛症と呼ばれるAGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンへ変換され、このジヒドロテストステロンが毛包の受容体に結合することで起こります。
毛包の受容体に結合すると脱毛因子が分泌され、髪の成長が止まることから髪が抜けやすくなるのです。
このことから、AGA治療薬の多くが5αリダクターゼの活性に着目したものとなっています。
ザガーロは、5αリダクターゼの活性を抑えることで、薄毛を改善します。
5αリダクターゼにはI型とII型の2種類があり、ザガーロは両方の型の5αリダクターゼに作用する薬剤です。
同じAGA治療薬のフィナステリドは5αリダクターゼII型のみにアプローチする薬のため、前述したように効果が違うのはこの点が理由となります。
5αリダクターゼI型は後頭部や側頭部に多く、5αリダクターゼII型は生え際や頭頂部に多いことから、ザガーロは髪全体が薄くなっている方に対しても高い効果が期待できるのです。
国際臨床試験でも、ザガーロの主成分であるデュタステリドは全毛髪数と毛直径の増加において著しい効果があることが分かっています。
そのため、髪全体の薄毛に悩んでいる方においては、ザガーロが処方されるケースも多いです。
ザガーロの効果が出るまでには、一般的に6カ月は服用を続けることが必要とされています。
AGAが軽症であった方や薬の感受性がよかった方で、2~3カ月程度で効果を実感できたという方もいますが、おおむね6カ月は経過を見るべきといえます。
ただし、1年経過を見ても何の効果も得られていないという場合には、薬が効いていない可能性が高いため、別の治療法を検討する必要があります。
そのため、ザガーロ服用中は定期的に医療機関を受診して効果判定をしてもらうことが望ましいです。
ザガーロは1日1回1カプセルを、決まった時間に服用することで薄毛の改善を目指します。
通常は0.1mgのカプセルを服用しますが、医師の判断により症状に応じて0.5mgまで増量が可能です。
カプセルは開封せずに、そのまま服用しましょう。
ザガーロのカプセルを開封すると、中の薬の成分が外に出てしまいますが、もしこの成分を妊婦が触れた場合、男性胎児の生殖器に影響を及ぼす可能性があります。
このことから、カプセルは開けずに服用することが必要です。
また、薬を飲み忘れた場合には2回分を一度に飲まないようにしましょう。
次の飲む時間が近い場合は1回飛ばして、次の時間に1回分飲めば問題ありません。
AGA治療薬の中でも高い効果が期待できるザガーロですが、副作用もあります。
そして、効果が高い分、副作用症状も強く出てしまう可能性があるのです。
ザガーロの副作用は次のとおりです。
ザガーロが作用する5αリダクターゼは、前立腺や陰茎にも存在し、性機能の向上に関わる働きを担っています。
そのため、ザガーロが5αリダクターゼの活性を抑制することで、性機能低下が見られることがあるのです。
この性機能不全とは、具体的にいうと、リビドー減退や勃起障害、射精障害が起こることを指します。
発症頻度は、リビドー減退8%、勃起障害11%、射精障害4%であり、AGA治療薬の副作用発症頻度としては高い傾向があるのです。
発症頻度は1%未満と低いものの、頭痛が起こる可能性があります。
ザガーロの作用の一つには血管拡張がありますが、血管が拡張すると顔の部分にある三叉神経が圧迫されるため、その結果として頭痛が起こることがあるのです。
ザガーロによる発疹も、発症確率は1%未満と低い副作用です。
ザガーロを服用することで発疹が起こるのは、ザガーロの成分でアレルギーを発症しているためと考えられています。
発疹だけでなく、体がかゆくなることもあります。
重篤化すると、アナフィラキシーショックを起こして命に関わるリスクもあるのです。
ザガーロを服用したら発疹が出た場合には、いったん服用を中止して早めに医師に相談しましょう。
ザガーロは肝臓で代謝される薬のため、肝臓に負担がかかることによって肝機能障害が起こり得ると考えられています。
肝臓に負担がかかると、胆汁がうまく排泄されずビリルビンが血液中に増えるため、黄疸が見られるようになるのです。
黄疸とは皮膚や眼球が黄色くなることです。黄疸が出る前には疲労が見られます。
肌や眼球が黄色いことを指摘された、だるくて何事にもやる気が出ないという方は、すぐに医療機関を受診して血液検査を受けましょう。
AGA治療薬はザガーロを含めすべて保険診療外となるため、治療費や薬代はすべて自費です。
そのため、負担金が高くなり、継続服用が難しくなるケースもあることから、通販などで安く買うことを検討する方もいます。
ザガーロは通販で安く買えるのかどうかについて解説します。
結論からいうと、ザガーロは日本の通販での購入はできません。
以下の理由からザガーロの販売はしていません。
ザガーロは医薬品のため、基本的に医師の診察を受けて医師が処方をしなければ購入できません。
もし、ネット上で日本製のザガーロが販売されているのを見かけたら、それは偽物である可能性が高いです。
ザガーロを通販で売っているのを見つけたことがある方もいるかもしれません。
しかし、ザガーロを通販で買うことにはさまざまな危険性が伴います。
ザガーロを通販で買うことの危険性は次のとおりです。
通販でのザガーロ購入をおすすめできない最たる理由が、偽物の可能性がある点です。
ザガーロは偽物が多く流通していますが、偽物であるかどうかは自身で判断しなければなりません。
近年は本物に見た目が酷似しているザガーロも出回っているため、本物と偽物の判別は非常に困難です。
本当に成分が含まれているかどうかを判断できないため、個人で通販で購入することはおすすめできないのです。
偽物のザガーロには、体に悪い成分が混ざっていることがあります。
有効成分が確実に入っていない可能性があるのはもちろん、不純物が入っていたり、有害成分が入っていたりすることがあります。
とはいえ、見た目で体に悪い成分が混ざっているか気づくことはできません。
特に海外製の薬は、パッケージを見ても、文字が読めずに何が入っているのか不明なケースもあります。
通販で買った薬を服用したことで、健康障害を発症した事例もあることからも、通販での購入はおすすめできません。
本来は、薬を服用したことによって重篤な副作用が生じ、今後の生活に多大なる影響を与える後遺症を残した場合には、医薬品副作用被害救済制度を活用できます。
医薬品副作用被害救済制度とは、医師の指示に従い正規の医薬品を正しく使っていたにもかかわらず、入院や治療が必要になるほど重篤な副作用を被った際に、医療費や年金の給付によって健康被害者を支援する制度です。
この制度は、あくまでも国内生産された正規の薬でなおかつ医師が処方したものを、医師の指示どおりに正しく服用した際に適用となります。
そのため、医師の処方や指示なく通販で輸入した薬には適用されません。
何かあったときの保証がないという点も、通販に頼らないほうがよい理由の一つです。
ザガーロにはデュタステリドというジェネリック医薬品も存在しています。
もし、薬にかかる費用負担を抑えて安く薬を手に入れたいという場合には、ザガーロのジェネリックであるデュタステリドの活用がおすすめです。
AGAヘアクリニックでは、デュタステリドの「DUTA」を取り扱っており、費用は8,000円(オンライン診療価格7,200円)で利用できるため、ザガーロの費用を抑えてAGA治療を始めてみたいという方はぜひご検討ください。
ザガーロは服用をしていく上で、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
ザガーロ服用における注意点は次のとおりです。
ザガーロは、20歳未満は服用できません。
その理由は、日本では20歳未満の方に対して臨床試験を実施しておらず、安全性が確立できていないためです。
また、20歳未満はまだ成長発達の段階にあるため、ホルモンバランスが乱れることで成長発達に影響を及ぼす可能性もあります。
もし、20歳未満でAGA治療をしたいという場合には、自己判断で通販で購入せずに医師へ相談しましょう。
ザガーロは、妊活中および妊娠中の女性は、服用はもちろんのこと、触れるだけでも皮膚から体内に吸収され、男子胎児の生殖器の成長発達に多大なる影響を及ぼす可能性があります。
そのため、妊娠の可能性がある女性や妊娠中の女性は、ザガーロの服用や接触は禁忌です。
また、小児についても触れることで皮膚から吸収されて、成長発達に影響を及ぼすリスクがあるため、小児の触れない位置で保管しておきましょう。
肝臓に障害がある方がザガーロを服用する場合には、特に注意が必要です。
ザガーロの副作用には肝障害があるため、服用前から肝障害がある方は病状が悪化したり命の危険を伴ったりするかもしれません。
したがって、重篤な肝障害がある方は、ザガーロの服用は禁忌です。
重篤ではないものの肝障害と診断された、肝障害の治療をしているという方は、ザガーロを服用する前に主治医に相談しましょう。
ザガーロを服用中は、献血をしてはいけません。
また、献血を検討している場合には、ザガーロの服用中止後半年間は献血を控えましょう。
薬は服用をやめたとしても血液内に成分が残り続け、成分が完全に体から抜けるまでにはある程度時間がかかります。
ザガーロの場合、血液から完全にデュタステリドが抜けるまでに6カ月かかります。
デュタステリドが血液中に含まれた状態で献血をし、その血液が男子胎児を妊娠している妊婦に使われた場合に、男子胎児の生殖器に影響を及ぼします。
献血をする前には必ずスタッフにザガーロを服用していたこと、服用後どのくらい時間が経っているかを伝えてから献血をしましょう。
前立腺検査を受けるときには、必ずザガーロを服用していることを申告しましょう。
ザガーロは血清前立腺特異抗原(PSA)と呼ばれる、前立腺癌かどうかを調べるための腫瘍マーカーの測定値を下げる作用があります。
そのため、前立腺癌に罹患していたとしても前立腺癌と気づくことができず、病状が進行してしまいかねません。
ザガーロを服用していることを伝えると、医師はザガーロを服用している方用の検査値を算出し、異常の有無を調べるため、申告が必要となるのです。
副作用がつらい、妊活をしたい、効果が見られないなどさまざまな理由で自己中断を検討する方もいるかもしれませんが、基本的に医師の指示なく自己中断はしないようにしましょう。
自己中断すると薬の十分な効果が得られないほか、もし治療の再開を検討した場合、これまでの治療が無駄になってしまいます。
薬が合わないという場合には、ほかのAGA治療薬の処方も医師から検討してもらえるでしょう。
薬について気になることがあれば、まずは医師に相談しましょう。
AGA治療薬の一つであるザガーロは、同じAGA治療薬のフィナステリドと比較しても高い効果があることが分かっています。
しかし、その分フィナステリドと比較すると副作用が発現する割合も高いため、この点も加味した上でザガーロの服用を検討しましょう。
また、ザガーロの価格が高くて継続して服用できないという方は、通販での購入を検討するかもしれません。
しかし、ザガーロの通販は偽物が混じっていたり、体に悪い成分が含まれていたりする可能性があるため推奨されていません。
必ず医師の診察を受け、正規のザガーロで治療していきましょう。
また、AGAヘアクリニックでは、ザガーロのジェネリック医薬品のデュタステリド「DUTA」を取り扱っており、費用は8,000円(オンライン診療価格7,200円)で利用できます。
医師管理のもと、安全対策も行っておりますので、ぜひ無料カウンセリングしてみてはいかがでしょうか。
医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
薄毛対策に関するトピックをお届けします。