



AGA基礎知識
#AGA基礎知識
髪が急に細くなったと感じた男性の中には、このままはげるのではないかと考える方も多くいます。
実際、男性の髪が急に細くなった場合は、そのままはげてしまうのでしょうか。
本記事では、なぜ急に髪が細くなるのか、その原因を詳しく解説します。
さらに、髪が細くなったらどのように対処すれば良いのか、細くなった髪の毛が太くなる可能性があるのかについても併せてご説明します。
髪が急に細くなって不安という男性は、ぜひ参考にしてみてください。
急に髪が細くなる理由は一つではなく、さまざまな理由が複雑に絡み合っています。
まずは、なぜ急に髪が細くなるのか、その理由を解説していきます。
ご自身に当てはまるものが複数ある場合、今は髪が細くなかったとしても、将来的に少しずつ髪が細くなってしまうかもしれません。
そのため、髪が細くなったと感じる方はもちろん、そうでない方もチェックしておきましょう。
ご自身の髪が細くなったかどうか分からない方も少なくありません。
髪の太さは人によって異なるものの、日本人の場合は平均0.07〜0.08ミリであるとされています。
つまり、髪の直径が0.06ミリ以下になると、髪が細いという扱いになります。
しかし、ミリ単位の髪の直径を1本ずつ測るのは、かなり難易度の高い作業です。
医療機関で髪の太さを測るときは専用の機械を使いますが、一般的なご家庭には機械はありません。
そのため、自宅で髪の太さを測りたい場合は、髪のハリに着目しましょう。
太い髪の場合、毛髪の端を指でつまんで持ち、横向きになるように倒してみると、下に垂れずにピンと張ります。
一方、細い髪の場合は重力に負けてしまうため、毛髪が下へすぐに垂れてしまいます。
このことから、下に垂れたら髪が細くなっていると考えても良いでしょう。
中には生まれつき髪が細い方もいます。
髪の太さも髪質と同じく、遺伝的な要因があるとされているためです。
特にくせ毛の方の特徴として、1本の髪の中に太い部分と細い部分があります。
また、先天性縮毛症の方は、生まれつき髪が細く縮れています。
ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜けるまでの一連の流れを指します。
髪は常に成長し続けているのではなく、積極的に成長する期間は2〜6年程度です。
その後は髪の成長がストップして、徐々に髪が生え変わる準備を始めます。
ヘアサイクルのうち、髪が成長するタイミングで十分に栄養が摂れていなかったり、睡眠が確保できていなかったりすると、髪が細くなるのです。
また、AGA(男性型脱毛症)を発症していると、成長期が短縮されることから髪が十分に成長できず、髪が細くなってしまいます。
血行不良の場合は、頭髪に十分な栄養が届かなくなるため、髪が成長せずに細くなります。
血行不良を誘発する原因として、脂質や糖質、塩分の多い食べ物によって血液がドロドロになっている、ストレスにより末梢血管が収縮しているなど、日常生活の乱れが挙げられます。ほかにも、高血圧や糖尿病といった病気が血行不良を誘発します。
さらに、飲酒や喫煙も影響していると考えられています。
血行不良は髪の成長のみならず、体に不調をきたす要因にもなるため、これらの習慣がある方で髪が細くなっている場合には、生活習慣を見直してみましょう。
髪を太く成長させるためには、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの摂取が必要ですが、これらの栄養が不足することで、髪は十分に成長できず細くなります。
また、過度なダイエットによる食事制限、多忙のあまりインスタント食品に頼った生活をしていると、栄養を十分に補えることができず、栄養不足となって髪の成長を左右します。
過度なストレスは自律神経を乱し、血流やホルモンに影響します。
過度なストレスが加わったからと言っても、すぐに髪の毛が細くなるわけではありません。
しかし、ストレスが継続的にかかり続けている上に、うまく発散できていないと、自律神経にも影響を与え続けてしまいます。
すると、毛細血管が収縮したり、ホルモンバランスが乱れたりすることで、髪の毛の成長を妨げて細くなるのです。
もともとは健康で艶やかな黒色の毛髪の方でも、年齢を重ねるうちに髪が細くなることがあります。
髪の毛に栄養を与える血管が老化によって委縮し、十分な栄養が髪に与えられなくなることから、髪が細くなるのです。
また、加齢は正常なヘアサイクルも乱します。
そのため、30〜40代で髪が細くなったと感じる方は、加齢が原因と考えてもよいでしょう。
誤ったヘアケアは、髪を細くする原因となります。
例えば、汚れが気になって1日に2回シャンプーをしたり、洗浄力の高いシャンプーを使ったりすると、乾燥して頭皮環境の悪化を招きます。
頭皮環境が悪くなると、健康的な髪の毛が育たず、細くなるのです。
また、頻繁に行うカラーやパーマは、頭皮のみならず髪の毛自体を傷めるため、髪が細くなってしまいます。
日常生活のうち、前述した食事と睡眠、運動の習慣が乱れていると、髪を細くする原因となります。
食事については、脂質の多い食事をたくさん摂ることで、毛包幹細胞が失われ、髪の毛の再生が阻害されます。結果、毛包のサイズが小さくなり、毛髪が細くなることが研究で明らかとなっています。
また、睡眠や運動が不足すると、血流が悪くなったり、自律神経やホルモンのバランスが乱れたりすることから、薄毛を誘発するのです。
AGAと呼ばれる男性型脱毛症には、髪が細くなる症状があります。
AGAとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5α還元酵素によってジヒドロテストステロンに変換され、これが毛包にある受容体に結合することで、成長が止まって髪が抜ける病気です。
髪の成長が一般のヘアサイクルよりも早くストップするため、髪が十分に成長せず細くなってしまいます。
なぜ髪が細くなると良くないのか、そして何が起こるのかを知りたい方も多いでしょう。
実際、髪が細くなると、日常生活にも少なからず影響を及ぼします。
ここからは、髪が細くなることで起こり得るリスクを見ていきます。
髪の毛が細くなると、髪型がなかなか決まらなくなります。
髪の毛が細くなっても髪の本数は変わりませんが、ボリュームが減ることから、ヘアスタイルが決まりにくくなるのです。
また、被っていた帽子を取った後、髪がぺしゃんこに潰れて戻らなくなるケースもあります。
中には、髪型が決まりにくくなったことにより、髪が細くなったことを実感する方もいます。
髪が細くなってボリュームが減った結果、髪が薄くなったように見えます。
本数が減っていない場合でも、地肌が見えるようになるためです。
髪が薄くなったように見えると、老けた印象を与えるなど、外見に大きな影響を与えてしまいます。
髪は細くなると抜けやすくなるため、薄毛に見えるだけでなく、実際に薄毛になってしまいます。
特にAGAの場合は、多くの髪の成長が急に止まるため、一度に抜ける髪の毛の量も増えるでしょう。
そのため、急激に抜け毛が増えた、人から薄毛を指摘されるようになったという場合は、AGAが原因で髪が細くなっている可能性があります。
髪の太さに悩んでいる方の中には、急に細くなった髪を太くしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、細くなった髪を急に太くすることは難しいです。
徐々にならば、以下の方法を行うことで、細くなった髪の太さを戻すことは可能です。
日常生活が乱れると髪が細くなるため、まずは日常生活の改善に注力しましょう。
特に食事・睡眠・運動は、髪の成長に大きく関係します。
まず、食事は脂質の多いものを避け、たんぱく質・ビタミン・ミネラルが含まれたバランスの良い食事を摂りましょう。
加工食品は脂質の過剰摂取を招き、亜鉛の吸収を阻害するため、髪を太くしたい方は控えてください。
次に、髪の成長を鑑みると、睡眠時間は1日6時間以上が望ましいです。
さらに成長ホルモンの分泌を考慮するならば、ノンレム睡眠を取ることが理想です。
深い眠りが取れるよう、睡眠にベストな環境を整えましょう。
最後に、運動の中でも有酸素運動は、頭皮への血液循環を促すため、髪の成長をサポートします。
髪を太くしたい方は、食事・睡眠・運動の3つを意識して生活しましょう。
日常生活の改善に加えて、頭皮環境も整えることも大切です。
頭皮がべたついている、あるいは乾燥している場合、髪の健やかな成長に影響します。
また、紫外線は光老化や酸化を引き起こすため、頭皮環境を悪化させる要因の一つです。
後述する頭皮ケアを積極的に取り入れつつ、外出の際には帽子や日傘を活用して、紫外線を予防しましょう。
頭皮環境を整え、かつ太い髪を育てるためには、頭皮マッサージがおすすめです。
頭皮マッサージをすることで、交換神経よりも副交感神経が優位となります。すると、血行が促進されるため、頭皮や髪に栄養が供給されやすくなります。
また、頭皮マッサージはストレス解消にもなると分かっているため、頭皮環境を整えながら、薄毛の原因となるストレスを解消することが可能です。
育毛剤には、髪の健やかな成長を促すことに加えて、頭皮環境を整える効果が期待できます。
そのため、髪を太くしたい方は育毛剤に頼ることも良い選択肢です。
ただし、育毛剤にはさまざまな成分が含まれているため、ご自身に合ったものを使いましょう。
また、育毛剤にアルコール成分が含まれている場合、頭皮を乾燥させてしまい、かえって頭皮環境を悪化させるリスクがあるため、敏感肌の方は使用を避けましょう。
髪が急に細くなった方は、シャンプーを見直しましょう。
シャンプーを選ぶときは、ご自身の髪質や肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
中でも髪が細くなった方のうち、頭皮の乾燥といった頭皮トラブルが原因だと分かっている場合は、アミノ酸系シャンプーを選ぶことがおすすめです。
また、頭皮の血流を促進しながら炎症を抑え、頭皮環境を整えてくれるスカルプシャンプーも、健康な頭皮・髪の毛を育てるために効果的なシャンプーといえます。
しかし、スカルプシャンプーは直接的に育毛効果が期待できるものではないので、その点を踏まえて使用してください。
また、ご自身に合ったシャンプーを選んでも、洗い方が間違っていれば、薄毛の原因となるかもしれません。
シャンプーはよく泡立てて、やさしくマッサージするように頭皮を洗いましょう。
さまざまな対策をしているにもかかわらず、細くなった髪が一向に改善する気配がない方は、クリニックに相談してみましょう。
特に、髪が細くなっている原因がAGAの場合、セルフケアでは改善が見込めません。
AGAの症状を改善するためには、投薬治療が必要なのです。また、男性と女性では、治療方法も異なります。
髪が細くなったと感じたら、皮膚科やAGA専門クリニックへ相談してみてください。
急に髪が細くなる理由や対策について分かったところで、ここからは髪の太さに関してよくある質問に回答していきます。
髪の太さについての疑問は、ここで解消しましょう。
残念ながら、シャンプーだけで髪を太くすることはできません。
頭皮の肌質や髪質に合ったシャンプーを使うことにより、頭皮環境を整えた結果として、髪を太くすることはできます。しかし、使用するだけで髪が太くなるシャンプーはありません。
アミノ酸系のシャンプーならば、頭皮に刺激を与えずに洗い上げることができるため、頭皮環境が気になる方は活用してみてください。
整髪剤そのものが髪を細くすることはありません。
しかし、整髪剤をつけているにもかかわらず、洗い落とさずに寝てしまうと、整髪剤の成分が頭皮へ刺激を与えたり、毛穴を詰まらせて髪が細くなったりすることがあります。
整髪剤を使った後は、必ず髪をしっかりと洗い、整髪剤を完全に落としてください。
髪が細いからといって、必ずしも薄毛になるわけではありません。
ただし、髪が細いことで髪が抜けやすくなることから、長い目で見ると薄毛になることが考えられます。
特に、AGAであった場合は、髪の成長が十分にできないため、薄毛になる可能性は高いです。
髪が細いと感じたら、まずは日常生活でできる対策を行い、それでも改善が見込めなければ医師に相談しましょう。
髪が急に細くなったときは、さまざまな原因が考えられます。
特に日常生活や頭皮の環境の乱れは、髪が細くなる原因となり得るため、まずは見直してみてください。
ただし、急に髪が細くなった、あるいはセルフケアをしていても改善が見込めないという場合、AGAが原因である可能性が極めて高いといえます。
AGAならば、治療をしないと症状は改善しません。
髪が急に細くなり、その後も進行して薄毛が気になる方は、早めにAGAクリニックなどの医療機関を受診し、医師へ相談しましょう。
医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
薄毛対策に関するトピックをお届けします。