



AGA治療薬
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#フィナステリド
薄毛治療を考えたとき、必ずと言っていいほど選択肢に挙がる「ザガーロ」と「プロペシア」。どちらもAGA(男性型脱毛症)の治療薬ですが、「自分にはどちらが合っているんだろう?」と、その違いが分からず迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この2つの薬は似ているようで、実は薄毛の原因物質を抑える範囲や、ジェネリック医薬品の有無による費用の差など、重要な違いがいくつもあります。より強力な発毛効果を期待するのか、それとも費用を抑えて堅実に治療を続けたいのか。あなたの希望によって、最適な選択は変わってきます。
この記事では、「効果」「副作用」「費用」「期間」という4つの視点から両者を徹底比較。あなたにぴったりの治療法を見つけ、後悔しない一歩を踏み出すための情報を詳しく解説します。
薄毛の治療を考えたとき、よく耳にするのが2つの薬。 「ザガーロ」と「プロペシア」です。
「どちらも同じような薬なの?」 「自分には、一体どちらが合っているんだろう?」 このように、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この2つの薬は、どちらもAGA(男性型脱毛症)の進行を止める飲み薬です。 しかし、実は効果や費用などにいくつかの大切な違いがあります。
ここでは、次の4つのポイントから、2つの薬の違いをわかりやすく比べていきます。
ご自身の希望に合った治療を選ぶための、大切な情報をお伝えします。
ザガーロとプロペシアは、薄毛の原因となる物質の働きを抑える薬です。 この原因物質は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれます。
DHTは、「5αリダクターゼ」という酵素によって作られます。 この酵素は、髪の毛の成長を邪魔する悪者に変わるための「変身装置」のようなものです。 この変身装置には、Ⅰ型とⅡ型の2種類があります。
薬の名前 | ブロックする変身装置 | DHTを抑える力 |
---|---|---|
プロペシア<br>(フィナステリド) | Ⅱ型のみ | DHTが作られるのを抑える |
ザガーロ<br>(デュタステリド) | Ⅰ型とⅡ型の両方 | より強力にDHTが作られるのを抑え |
このように、ザガーロは2種類の変身装置を止めることができます。 そのため、プロペシアよりも広く、強力にDHTの働きを抑えます。 一般的に、より高い発毛効果が期待できると考えられています。
薬を使う上で、副作用は誰しもが気になる点だと思います。 ザガーロとプロペシアは、どちらも安全性が確かめられた薬です。 しかし、まれに副作用が起こる可能性はゼロではありません。
主な副作用として報告されているのは、以下の2つです。
副作用の種類 | 主な症状 | 起こる頻度の目安 |
---|---|---|
性機能障害 | 性欲の減退、勃起機能不全(ED)など | 1~2%程度 |
肝機能障害 | 全身のだるさ、食欲不振、吐き気など | まれ(0.1%未満) |
その他 | 気分が落ち込む、乳房の不快感など | ごくまれ |
どちらの薬も副作用の可能性はありますが、頻度は高くありません。 特に肝臓に持病がある方は、治療を始める前に必ず医師にお伝えください。
治療中も、定期的に血液検査で体の状態を確認することが大切です。 安全に治療を進めるために、気になる症状があればすぐに医師へ相談しましょう。
AGA治療は、根気強く続けることがとても大切です。 そのため、薬にかかる費用も、治療法を選ぶ上で重要なポイントになります。
ザガーロとプロペシアの大きな違いの一つに、ジェネリック医薬品の有無があります。
薬の名前 | ジェネリックの有無 | 1ヶ月あたりの費用目安 |
---|---|---|
プロペシア<br>(フィナステリド) | あり | 3,000円~7,000円程度 |
ザガーロ<br>(デュタステリド) | なし | 8,000円~10,000円程度 |
費用をできるだけ抑えたい場合は、プロペシアのジェネリックが選択肢になります。 実際の費用はクリニックによって異なるため、診察の際に確認しましょう。
治療を始めると「いつから髪に変化が現れるの?」と、気になると思います。 効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、一般的な目安は次のとおりです。
また、どちらの薬でも、飲み始めて1〜2ヶ月後に抜け毛が一時的に増えることがあります。 これを「初期脱毛」と呼びます。
これは、乱れていた髪の生え変わるサイクル(ヘアサイクル)が正常に戻る過程で起こります。 薬の効果で、弱っていた古い髪が、新しく生えてくる元気な髪に押し出されるのです。
初期脱毛は、薬が効いている良いサインとも言えます。 驚いて自己判断で服用をやめず、治療を続けることが何よりも大切です。
ザガーロとプロペシア、どちらも薄毛の進行を止めるための大切なお薬です。 それぞれの薬に特徴があるため、迷ってしまうのは自然なことです。
お薬を選ぶ上で一番大切なのは、医師による専門的な診断です。 その上で、ご自身の希望をすり合わせていくことが重要になります。
「効果をしっかり実感したい」 「費用はなるべく抑えたい」
など、ご自身の考えを医師に伝え、一緒に最適な治療法を見つけていきましょう。 ここでは、お薬を選ぶためのポイントと、治療を始めるまでの流れを解説します。
より積極的な発毛効果を期待する方には、ザガーロが選択肢になります。 以前プロペシアを試して、変化を感じにくかった方にも向いているお薬です。
ザガーロは、薄毛の原因物質「DHT」を作る2種類の変身装置を止めます。 プロペシアが1種類だけを止めるのに比べ、より強力にDHTの働きを抑えます。 そのため、高い発毛効果が期待できると考えられています。
▼ザガーロが向いているかもしれない方
ただし、効果を実感するまでには半年から1年ほどかかることがあります。 医師とよく相談し、ご自身の状態に合わせて慎重に検討することが大切です。
初めて薄毛の治療を始める方には、プロペシアがよく選ばれています。 副作用や治療にかかる費用が気になる方にも、おすすめしやすいお薬です。
プロペシアは、長年にわたって世界中で使われてきた実績があります。 また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の種類が豊富なのが大きな特徴です。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ成分、同じ効果で作られています。 開発費用が抑えられるため、お薬の値段が安くなるという利点があります。 これにより、治療にかかる経済的な負担を軽くすることができます。
▼プロペシア(フィナステリド)が向いているかもしれない方
まずは標準的な治療から始めたいという場合に、医師から提案されることが多いお薬です。
薄毛治療を始めたいと思ったら、まずは専門のクリニックを受診しましょう。 治療を始めるまでの流れは、とてもシンプルなのでご安心ください。
【ステップ1:診察・相談】
【ステップ2:お薬の処方】
【ステップ3:服用開始】
最近では、病院に行かなくても、スマホやパソコンで診察が受けられます。 これを「オンライン診療」と呼び、多くの方が利用しています。 通院の手間が省け、プライバシーを守りながら治療を始められるのが利点です。
その一方で、絶対に手を出してはいけないのが「個人輸入」です。 これは、医師の診察なしに、海外から薬を直接自分で買うことです。
項目 | 正規の処方<br>(クリニック・オンライン診療) | 個人輸入<br>(ネット通販など) |
---|---|---|
安全性 | 医師が診断し、国が認めた安全な薬が処方される | 偽物や、不純物が混ざった粗悪品が届く危険がある |
副作用 | 異常があればすぐに医師に相談でき、国の救済制度も利用できる | 副作用が起きても全て自己責任となり、適切な対処ができない |
品質 | 成分の量や効果、安全性が国によって保証されている | 成分量が不正確な場合が多く、効果がないばかりか健康を害する恐れがある |
安く手に入るように見えても、個人輸入には命に関わる危険が潜んでいます。 安全で効果的な治療を受けるため、必ず医師の診察を受けてください。
AGA治療薬を飲み始めるにあたり、多くの方が期待と不安を抱えています。 安心して治療を続けていただくには、お薬について正しく知ることが大切です。
ここでは、ザガーロやプロペシアを服用する前に知っておきたい注意点や、 多くの患者さんから寄せられる質問について、一つひとつ丁寧にお答えします。 安全な治療のために、ぜひ最後までご確認ください。
残念ながら、ご自身の判断でお薬の服用をやめてしまうと、 髪の状態は治療を始める前の状態に、徐々に戻っていく可能性が高いです。
これらの薬は、AGA(男性型脱毛症)を完治させるものではありません。 薄毛の原因物質である「DHT」が作られるのをブロックするお薬です。 服用中は、DHTの働きが抑えられ、髪のヘアサイクルが正常に近づきます。
しかし、服用をやめると、再びDHTが作られ始めてしまいます。 その結果、抑えられていた薄毛の進行が再び始まってしまうのです。 治療の継続や中止については、必ず医師と相談しながら決めましょう。
お薬の効果を安定させるためには、毎日決まった時間に1錠飲むことが基本です。 これにより、体内の薬の濃度が一定に保たれ、効果が発揮されやすくなります。
もし、お薬を飲み忘れてしまった場合は、慌てずに次のように対処してください。
絶対に避けていただきたいのは、2回分を一度にまとめて飲むことです。 体内の薬の濃度が急激に高まり、副作用のリスクを高める恐れがあります。 もし対応に迷った場合は、処方を受けたクリニックにご相談ください。
はい、ミノキシジルなど他のAGA治療薬との併用は可能です。 むしろ、お互いの弱点を補い合うため、より良い変化が期待できる場合があります。
お薬にはそれぞれ、異なる役割があります。
治療薬の種類 | 主な役割 | 働き |
---|---|---|
ザガーロ<br>プロペシア | 守りの治療 | 抜け毛の原因を抑え、<br>ヘアサイクルを正常化する |
ミノキシジル | 攻めの治療 | 頭皮の血流を促し、<br>髪の成長をサポートする |
このように、「守り」と「攻め」の治療を組み合わせることで、 効率よく薄毛の状態を改善していくことを目指せます。 ただし、併用する際は必ず医師の診察と指導のもとで行ってください。
ザガーロやプロペシアは、男性のAGA治療のために開発されたお薬です。 そのため、女性や子供が服用することは絶対にできません。
特に注意が必要なのは、お薬の成分が皮膚から吸収されることです。 これを「経皮吸収(けいひきゅうしゅう)」と呼びます。 もし妊娠中の女性がこの成分に触れてしまうと、大変危険です。
お腹の中の男の子の赤ちゃんの、正常な発育に影響を及ぼす恐れがあります。 錠剤が割れたり、砕けたりした場合は、粉末に絶対に触れないでください。 お薬は、お子様やペットの手が届かない場所に、厳重に保管しましょう。
会社の健康診断や人間ドックで、前立腺がん検診を受ける方もいるでしょう。 その際は、必ず医師にザガーロやプロペシアを服用中だと伝えてください。
これらの薬には、前立腺がんの指標となる「PSA値」を下げる作用があります。 PSA検査は、この数値を調べることで、がんの可能性を探る血液検査です。
もし、お薬を飲んでいることを伝えないと、どうなるでしょうか。 実際の数値よりも低い値が出てしまい、がんの発見が遅れる危険性があります。 事前に申告すれば、医師がその点を考慮して数値を補正し、正しく診断します。 ご自身の健康を守るため、問診票への記入や口頭での申告を忘れないでください。
ザガーロやプロペシアを服用している期間中は、献血ができません。 これは、輸血を受けた方の安全を守るための、非常に大切なルールです。
献血された血液に薬の成分が含まれていると、輸血で体内に入ってしまいます。 もし、妊娠中の女性にその血液が輸血されると、胎児に影響する恐れがあります。 献血を再開できるまでの期間は、薬の種類によって異なります。
薬の名前 | 服用中止後に必要な期間 |
---|---|
プロペシア<br>(フィナステリド) | 1ヶ月以上 |
ザガーロ<br>(デュタステリド) | 6ヶ月以上 |
ザガーロの方が期間が長いのは、薬の成分が体内に長く留まるためです。 善意の行動である献血だからこそ、このルールは必ず守るようお願いします。
今回は、AGA治療薬であるザガーロとプロペシアの違いや、ご自身に合った薬の選び方について詳しくご紹介しました。
より高い効果を期待するならザガーロ、費用や副作用を抑えたいならプロペシアと、それぞれに特徴がありますが、どちらが自分に合っているのか、迷ってしまうのは当然のことです。
最も大切なのは、ご自身の判断だけで治療を始めないこと。薄毛の状態や体質は一人ひとり違うため、医師による専門的な診断が何よりも重要になります。
薄毛の悩みは一人で抱え込まず、まずは専門のクリニックに相談してみてください。医師としっかり話し合い、あなたの希望や不安を伝えることが、最適な治療法を見つける一番の近道です。あなたらしい自信を取り戻すための一歩を、ぜひ踏み出してみましょう。
「AGAの治療薬の一つであるザガーロが処方されたけれど、ザガーロがどのような薬なのか知りたい」という方もいるの…
医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
薄毛対策に関するトピックをお届けします。