AGA基礎知識

AGAの初期症状とは?初期の治療法について解説

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「最近、枕元の抜け毛が増えた」「髪にハリがなくなり、ボリュームが減った気がする」。その何気ない変化、もしかしたらAGA(男性型脱毛症)のサインかもしれません。AGAは進行性の脱毛症であり、一度始まると放置すれば薄毛はゆっくりと、しかし確実に進行してしまいます。

しかし、ご安心ください。AGAは早期に適切な治療を始めれば、その進行を食い止めることが可能です。この記事では、ご自身で確認できる初期症状のセルフチェック方法から、原因となる男性ホルモン(DHT)の仕組み、そしてオンライン診療でも始められる最新の治療法までを徹底解説します。

手遅れになる前に、まずは正しい知識を得ることが、不安を解消し未来を変える第一歩です。ご自身の状態と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。

目次

    これってAGA?見逃したくない5つの初期症状

    「最近、枕元の抜け毛が増えたかも」「髪が細くなった気がする」。 このような小さな変化は、AGA(男性型脱毛症)の始まりかもしれません。

    AGAは放っておくと症状が少しずつ進んでいく脱毛症です。 しかし、早い段階で気づいて適切な対策を始めることが大切です。 ご自身の状態と照らし合わせられる5つの初期症状をご紹介します。

    抜け毛の増加と髪質の変化(ハリ・コシの低下)

    シャンプーの時や朝起きた時に、抜け毛が増えたと感じませんか。 健康な人でも1日に50本から100本ほど髪は自然に抜けます。 これより明らかに多い状態が続く場合は注意が必要です。

    また、抜け毛の本数だけでなく、髪の質にも変化が現れます。 AGAが始まると、髪が十分に成長する前に抜けてしまうためです。 細く弱々しい髪の毛が増えていないか、確認してみましょう。

    【髪質のチェックポイント】

    • 以前より髪の毛が細くなった
    • 髪にハリやコシがなくなり、柔らかくなった
    • 全体的にボリュームが減ったように感じる
    • 短くて細い、産毛のような毛が増えた

    生え際の後退(M字ハゲ)の進行パターン

    AGAの典型的な症状として、額の生え際が後退するパターンがあります。 特に、左右の剃り込み部分から薄くなり、M字に見えるのが特徴です。 これを一般的に「M字ハゲ」と呼びます。

    鏡を見て、以前よりもおでこが広くなったと感じる場合は要注意です。 生え際のラインが、指1本分でも後退したと感じたらサインかもしれません。 AGAは、このM字部分が徐々に深くなっていくのが進行パターンです。

    頭頂部のつむじ周りの地肌の透け(O字ハゲ)

    生え際の変化と同時に、頭のてっぺんから薄くなることもあります。 つむじ周りの髪の毛が細く、少なくなり地肌が見えやすくなります。 この状態を、形から「O字ハゲ」と呼ぶこともあります。

    頭頂部は自分では見えにくく、気づくのが遅れがちな場所です。 ご家族に見てもらったり、合わせ鏡で確認したりしてみましょう。 髪をかき分けた時に、地肌が目立つようになってきたら注意信号です。

    AGAと円形脱毛症など他の脱毛症との見分け方

    薄毛や抜け毛の原因は、AGAだけではありません。 他の脱毛症と見分けることが、適切な対処への第一歩です。 しかし、ご自身で判断するのは難しいため、専門の医師への相談が重要です。

    脱毛症の種類主な特徴
    AGA(男性型脱毛症) 生え際や頭頂部から、ゆっくりと薄毛が進行します。
    円形脱毛症 ある日突然、円形や楕円形に髪が抜けます。 1か所だけでなく、複数できることもあります。
    びまん性脱毛症 特定の場所ではなく、頭全体の髪が均等に薄くなります。女性に多い症状です。
    牽引(けんいん)性脱毛症 ポニーテールなど、髪を強く引っ張る髪型を続けることで、<br> 生え際や分け目の地肌が見えやすくなります。

    このように、脱毛症には様々な種類があり、原因も異なります。 正しい診断を受けて、ご自身の状態に合った治療を選びましょう。

    スマホで簡単!写真を使った初期症状セルフチェック方法

    「自分の薄毛が進んでいるのか客観的に知りたい」。 そう思う方には、スマートフォンを使った写真での記録がおすすめです。 定期的に記録することで、ご自身の変化に気づきやすくなります。

    【セルフチェック撮影のポイント】

    1. 同じ場所・同じ明るさで撮る  変化を正確に比べるためです。  お風呂の脱衣所など、明るさが安定した場所を選びましょう。
    2. 複数の角度から撮る
      • 正面から(生え際全体)
      • 左右の生え際(M字部分)
      • 真上から(頭頂部・つむじ)
    3. 定期的に(月に1回など)撮り続ける  髪の変化はゆっくり進むため、定期的な記録が大切です。

    ご自身の状態を客観的に見て、少しでも気になる変化があれば、 一人で悩まずに専門のクリニックへ相談してみましょう。

    AGAが進行する2つの主な原因

    「なぜ自分だけ髪が薄くなるのだろう」と悩んでいませんか。 AGA(男性型脱毛症)が進むのには、はっきりとした理由があります。

    主な原因は、「男性ホルモン」と「遺伝」という体質です。 ご自身の努力だけではコントロールが難しい要因が関係しています。 決して特別なことではなく、多くの男性が経験するものです。

    この2つの土台となる原因に、日々の生活習慣が加わることで、 薄毛の進行が早まることがあります。 まずは原因を正しく知り、不安を解消する第一歩としましょう。

    男性ホルモン(DHT)がヘアサイクルを乱す仕組み

    AGAの直接的な引き金になるのは、ある種の男性ホルモンです。 「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる物質が原因となります。 このDHTが、髪の正常な成長サイクル(ヘアサイクル)を乱します。

    【DHTが作られ、髪の成長を止めるまで】

    1. 酵素との結合  男性ホルモン「テストステロン」が、頭皮にある  「5αリダクターゼ」という酵素と結びつきます。
    2. DHTへの変換  2つが結びつくことで、より強力なDHTに変わります。  DHTは「髪の成長を邪魔するホルモン」と言えます。
    3. 脱毛信号の発生  作られたDHTが、髪の根元にある細胞の受け皿と結合します。  すると、「髪の成長を止めなさい」という信号が出されます。

    健康な髪は、通常2年から6年かけて太く長く成長します。 しかし、この脱毛信号が出ると成長期間が大幅に短縮されます。 数ヶ月から1年ほどで抜けてしまうため、細く短い髪が増えるのです。

    遺伝によるAGAの発症しやすさとの関係

    「家族に薄毛の人がいると自分も…」と心配になるかもしれません。 実際に、AGAの発症しやすさには遺伝的な要因が深く関わります。 主に、次の2つの体質がご両親から受け継がれる可能性があります。

    遺伝する要素どのような影響があるか
    5αリダクターゼの活性度 この酵素が活発に働く体質のことです。<br> AGAの原因であるDHTが作られやすくなります。
    男性ホルモン受容体の感受性 DHTからの脱毛信号を受け取りやすい体質です。<br> 髪の成長が止まりやすくなります。

    特に、脱毛信号を受け取る「受容体の感受性」の高さは、 母方の家系から遺伝しやすいと言われています。

    遺伝的要因があるからといって、必ずAGAが進行する訳ではありません。 しかし、ご自身の体質を知ることは、適切な対策への近道です。

    生活習慣の乱れ(食生活・睡眠・ストレス)が与える影響

    ホルモンと遺伝がAGAの主な原因ですが、生活習慣も無視できません。 乱れた生活は、頭皮環境を悪化させ、薄毛の進行を早めます。 髪も体の一部であり、健康な土台があってこそ元気に育ちます。

    【特に注意したい3つの生活習慣】

    • 食生活の乱れ  髪の主成分はタンパク質です。偏った食事では栄養が不足します。  髪の成長を助けるビタミンやミネラル(特に亜鉛)も大切です。
    • 睡眠不足  髪の成長や修復を促す「成長ホルモン」は、睡眠中に分泌されます。  睡眠の質が悪いと、髪が十分に育つための時間が奪われます。
    • 過度なストレス  強いストレスは自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させます。  頭皮の血流が悪くなり、髪に栄養が届きにくくなってしまいます。

    このほか、喫煙や過度な飲酒も頭皮の血行不良を招く要因です。 健康的な生活は、AGAの進行をゆるやかにする大切な土台となります。

    AGAの進行を抑える3つの治療法と費用

    AGA(男性型脱毛症)のサインに気づき、不安を感じているかもしれません。 しかし、AGAは治療ができる病気です。 早めに適切な対策を始めることで、進行をゆるやかにできます。

    AGA治療の基本は、進行を止める「守りの治療」と、 髪の成長を助ける「攻めの治療」の組み合わせです。 ここでは代表的な治療法と、気になる費用について解説します。

    内服薬(フィナステリド・デュタステリド)の効果と副作用

    飲み薬による治療は、AGAの進行を根本から抑える「守りの治療」です。 薄毛の原因となる男性ホルモン(DHT)の働きをブロックします。 これにより、乱れたヘアサイクルを正常な状態へ導きます。

    【お薬の効果】

    • フィナステリド、デュタステリド  AGAの原因であるDHTが作られるのを防ぐお薬です。  抜け毛が減り、髪が太く長く育つための土台を整えます。

    効果を実感するまでには、最低でも3ヶ月から6ヶ月はかかります。 髪の成長には時間がかかるため、根気強く続けることが大切です。

    【副作用について】 ごくまれですが、以下のような症状が報告されています。

    • 性欲の減退
    • 勃起機能不全(ED)
    • 肝機能障害
    • 初期脱毛(治療開始後に一時的に抜け毛が増えること)

    特に「初期脱毛」は、ヘアサイクルが改善される過程で起こる現象です。 古い髪が抜け落ち、新しい髪が生える準備をしているサインとも言えます。 気になる症状があれば、自己判断で中断せず医師に相談しましょう。

    外用薬(ミノキシジル)の効果と市販薬との違い

    外用薬は、頭皮に直接塗って発毛を促す「攻めの治療」です。 髪を作る工場である「毛母細胞(もうぼさいぼう)」を元気にします。 守りの内服薬と併用することで、より良い効果が期待できます。

    【お薬の効果】

    • ミノキシジル  頭皮の血管を広げ、血の流れを良くする成分です。  髪の成長に必要な栄養が、毛母細胞に届きやすくなります。

    【市販薬と処方薬の違い】 市販の発毛剤にもミノキシジルは含まれますが、濃度が異なります。 クリニックでは、医師の診察のもとでより高濃度の処方が可能です。

    種類ミノキシジル濃度特徴
    市販薬1%~5%薬局などで購入できますが、濃度は低めです。
    クリニック処方薬5%以上の高濃度も医師が診察し、その人に合った濃度を処方します。高い効果が期待できます。

    高濃度のお薬は、かゆみなどの副作用も考慮する必要があります。 そのため、医師が頭皮の状態をしっかり確認した上で使うことが重要です。

    治療にかかる費用相場と保険適用の有無

    AGA治療は、病気の治療というより容姿を整える目的と見なされます。 そのため、健康保険が使えない「自由診療」となります。 費用は全額自己負担となるため、事前に確認しておきましょう。

    治療費はクリニックによって異なりますが、おおよその目安は下記です。

    • 内服薬(フィナステリドなど): 1ヶ月 6,000円~10,000円
    • 外用薬(ミノキシジル): 1ヶ月 7,000円~15,000円

    最近では、ジェネリック医薬品(後発医薬品)も選択できます。 先発医薬品と同じ有効成分で、開発費用が抑えられているため安価です。 費用を抑えたい方は、医師に相談してみましょう。

    オンライン診療のメリットと治療開始までの流れ

    「忙しくて病院に行けない」「人目が気になる」という方もご安心ください。 スマートフォンなどを使って、自宅から診察を受けられる方法があります。

    【オンライン診療のメリット】

    • 通院の必要がない  移動や待ち時間なく、好きな場所で診察を受けられます。
    • プライバシーが守られる  自宅で診察を受けるため、誰にも会う心配がありません。
    • 手軽に始められる  予約からお薬の受け取りまで、スマホ一つで完結します。

    【治療開始までの流れ】

    1. WEBで予約  クリニックの公式サイトから、都合の良い時間を予約します。
    2. WEBで問診  髪や体の状態について、事前に質問票へ回答します。
    3. オンラインで診察  予約時間にビデオ通話で医師の診察を受けます。
    4. お薬が自宅に届く  診察後、お薬が自宅のポストなどに配送されます。

    ただし、頭皮の状態によっては、直接の診察が必要な場合もあります。

    まとめ

    今回は、AGAのサインとなる初期症状から、その原因、そして具体的な治療法までを詳しく解説しました。

    「最近抜け毛が増えた」「髪のハリがなくなったかも」といった小さな変化は、AGAの始まりのサインかもしれません。AGAは進行性のため、何もしなければ薄毛は少しずつ進んでしまいます。

    しかし、最も大切なのは、AGAは治療によって進行を抑えられるということです。医学的根拠のある内服薬や外用薬を早期から始めることで、将来の髪を守ることにつながります。

    もし、ご自身の状態に少しでも不安を感じたら、一人で悩まず専門のクリニックへ相談することが解決への一番の近道です。最近では、自宅から手軽に相談できるオンライン診療もあります。あなたの悩みに寄り添い、最適な治療法を提案してくれるはずです。

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    AGAコラム

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