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頭皮にニキビができる原因とは?!今日からできる対策を解説

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あなたは今、頭皮のニキビに悩まされていませんか?かゆみ、痛み、見た目…どれも気になってしまいますよね。実は頭皮は顔よりも皮脂腺が多く、ニキビができやすい場所なんです。10人に1人がかかるといわれる脂漏性皮膚炎も、頭皮ニキビを悪化させる原因の一つ。放っておくと炎症が悪化し、跡が残ってしまうことも。

この機会に、頭皮ニキビの正しい原因と対策を知り、健やかな頭皮を取り戻しませんか?この記事では、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりといった原因から、毎日のシャンプー方法、食生活の改善といった具体的な対策まで、今日から始められるケアをご紹介。頭皮ニキビに隠されたメカニズムを理解し、適切なケアを始めることで、未来の頭皮トラブルを防ぎましょう。

目次

    頭皮ニキビの原因とメカニズム

    頭皮にニキビができると、気になって触ってしまったりしませんか?顔のニキビとは違い、髪で隠れているとはいえ、かゆみや炎症は本当に辛いですよね。

    実は頭皮ニキビを放っておくと、炎症が悪化して痛みが増したり、色素沈着を起こして跡が残ってしまう可能性もあるため注意が必要です。

    適切なケアをするためには、まず頭皮ニキビの原因を正しく理解することが重要です。頭皮ニキビの原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースが多いです。

    皮脂の過剰分泌

    頭皮は顔よりも皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発な場所です。皮脂は頭皮を乾燥や外的刺激から守る役割を担っていますが、過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。

    この皮脂の過剰分泌は、思春期のホルモンバランスの乱れだけでなく、偏った食生活、睡眠不足、ストレスなど、様々な要因によって引き起こされます。

    また、脂漏性皮膚炎のように、皮膚のバリア機能が低下している場合も皮脂が過剰に分泌されやすくなります。脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌という真菌(カビ)の増殖が原因の一つとされており、思春期に発症することが多く、10人に1人がかかるという報告もあります。

    皮脂の過剰分泌を抑えるためには、適切なシャンプーを選び、頭皮を清潔に保つことが重要です。

    毛穴の詰まり

    頭皮の毛穴は、皮脂や古い角質、シャンプーや整髪料の洗い残し、空気中の汚れなどで詰まりやすい環境です。毛穴が詰まると、皮脂がスムーズに排出されなくなり、ニキビができやすくなります。

    毛穴の詰まりを防ぐには、頭皮を清潔に保つことが重要です。自分に合ったシャンプーを選び、指の腹を使って優しく丁寧に洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。ゴシゴシ強くこすってしまうと、頭皮を傷つけて炎症を悪化させる可能性があります。

    マラセチア菌の増殖

    マラセチア菌は、健康な人の皮膚にも存在する常在菌の一種です。普段は悪さをしませんが、皮脂を栄養源としているため、皮脂が過剰に分泌されるとマラセチア菌も増殖し、炎症を引き起こして頭皮ニキビを悪化させることがあります。脂漏性皮膚炎の悪化因子としても知られています。

    頭皮を清潔に保ち、皮脂の過剰分泌を抑えることが、マラセチア菌の増殖を防ぐポイントです。

    ホルモンバランスの乱れ

    思春期や生理前、妊娠中などは、ホルモンバランスが乱れやすく、皮脂の分泌が活発になります。ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌も、頭皮ニキビの大きな原因の一つです。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動などで、ホルモンバランスを整えるように心がけましょう。

    ストレス

    現代社会では、ストレスは避けて通れないものです。しかし、ストレスは自律神経のバランスを崩し、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌を招きます。

    さらに、ストレスは免疫機能を低下させ、頭皮のバリア機能を弱めてニキビを悪化させることもあります。ストレスを溜め込まないように、リラックスする時間を作る、趣味を楽しむなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、心身ともに健康な状態を保つことが大切です。

    間違ったヘアケア

    洗浄力の強いシャンプーの使用や、すすぎ残しは、頭皮への刺激となり、ニキビを悪化させる可能性があります。また、トリートメントやコンディショナーを頭皮に直接つけてしまうことも、毛穴詰まりの原因となります。

    自分に合った低刺激のシャンプーを選び、丁寧に洗い、すすぎ残しがないようにしましょう。トリートメントやコンディショナーは毛先を中心につけるようにしてください。

    食生活の乱れ

    脂肪分の多い食事や糖質の過剰摂取は、皮脂の分泌を促進し、ニキビができやすい状態を作ります。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミン類やミネラルなど、皮膚の健康に必要な栄養素をしっかり摂るようにしましょう。

    頭皮ニキビの症状と種類

    頭皮ニキビにも種類があり、それぞれ適切なケアが異なります。今回は、頭皮ニキビの種類を一つずつ見ていき、ご自身の頭皮の状態を理解する第一歩を踏み出しましょう。

    赤ニキビ:炎症初期段階。痛みやかゆみ

    赤ニキビは、炎症の初期段階です。毛穴が詰まってアクネ菌が増殖し、炎症を起こし始めた状態です。触ると痛みやかゆみを感じることがあります。

    後頸部にできる赤ニキビのような症状が慢性化すると、ケロイド状の丘疹や結節に発展し、ひどい場合には瘢痕性脱毛症に進行する可能性もあるという研究報告があります。特に髪の毛が太い方は、毛穴が詰まりやすく、炎症を起こしやすい傾向があるため、注意が必要です。

    赤ニキビは、初期段階だからこそ適切なケアが重要です。この段階で炎症を抑えるケアを怠ると、さらに悪化してしまう可能性があります。

    白ニキビ:毛穴に皮脂が詰まった状態。痛みは少ない

    白ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まって盛り上がった状態です。まだ炎症を起こしていないため、痛みやかゆみはほとんどありません。見た目も赤ニキビほど目立ちません。

    しかし、白ニキビを放置すると、炎症を起こして赤ニキビに進行する可能性があります。「まだ大丈夫」と安易に考えて放置せずに、適切なケアを行うことで、悪化を防ぐことができるのです。

    毎日のシャンプーで毛穴の詰まりを予防し、清潔な頭皮環境を保つことが大切です。

    黒ニキビ:毛穴が開き、皮脂が酸化して黒くなった状態

    黒ニキビは、毛穴が開いて皮脂が空気に触れ、酸化して黒くなった状態です。白ニキビと同様に、痛みやかゆみはほとんどありません。黒く見えるのはメラニン色素ではなく、酸化した皮脂の色です。

    毛穴が開いているため、汚れが溜まりやすく、炎症を起こしやすい状態です。黒ニキビも放置すると、炎症を起こして赤ニキビ、そして黄ニキビへと進行する可能性があります。

    日頃から頭皮を清潔に保ち、黒ニキビの悪化を防ぐことが大切です。正しい洗髪方法を身につけて、毛穴の汚れをきちんと落とすようにしましょう。

    黄ニキビ:化膿した状態。痛みや腫れを伴う

    黄ニキビは、炎症が進んで化膿した状態です。毛穴の奥でアクネ菌が増殖し、膿が溜まっているため、痛みや腫れ、かゆみも伴います。触るとズキズキと痛むこともあります。

    黄ニキビを無理に潰すと、炎症がさらに悪化したり、ニキビ跡が残ったりする可能性があります。自己流のケアは避け、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが重要です。

    悪化を防ぐためには、早期の治療開始が重要です。自己判断でケアをせず、専門家の指導を仰ぐようにしましょう。

    紫ニキビ:炎症が重症化した状態。強い痛みと腫れ

    紫ニキビは、炎症がさらに重症化した状態です。赤紫色に腫れ上がり、強い痛みを伴います。皮膚の奥深くまで炎症が広がっているため、自己流のケアは危険です。

    紫ニキビは、重症化した状態であるため、早急に皮膚科を受診し、専門医の適切な治療を受ける必要があります。放置すると、瘢痕が残ってしまう可能性も高くなります。

    専門医による適切な治療と、日常生活での丁寧なケアを続けることで、症状の改善と再発予防を目指しましょう。

    頭皮ニキビの対策と治療法

    頭皮ニキビに悩まされていると、見た目も気になりますし、かゆみや痛みで日常生活にも支障をきたしますよね。適切なケアと治療で頭皮ニキビは改善できますので、諦めないでください。ここでご紹介する対策と治療法を試して、健やかな頭皮を取り戻しましょう。

    正しいシャンプー方法:指の腹で優しく洗う

    頭皮ニキビを悪化させないためには、正しいシャンプー方法が何よりも重要です。ゴシゴシ力を入れてこすってしまうと、頭皮を傷つけて炎症を悪化させてしまう可能性があります。頭皮は顔の皮膚よりも薄く、デリケートです。

    シャンプーをする際は、指の腹を使って、優しくマッサージするように洗いましょう。爪を立ててしまうと、頭皮に傷がついてしまい、そこから細菌感染のリスクも高まりますので注意が必要です。

    また、シャンプーのすすぎ残しがないように、しっかりと洗い流すことも大切です。すすぎ残しは毛穴詰まりの原因になり、頭皮ニキビを悪化させてしまう可能性があります。シャワーヘッドを頭皮に近づけ、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。

    適切なシャンプー選び:低刺激性のアミノ酸系シャンプー

    頭皮ニキビが気になる方は、低刺激性のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮を乾燥させてしまう可能性があります。

    乾燥した頭皮は、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。結果として、頭皮ニキビが悪化したり、頭皮のかゆみや炎症を引き起こすこともあるのです。

    アミノ酸系シャンプーは、頭皮に必要な皮脂を残しつつ、優しく汚れを落としてくれます。頭皮への負担が少ないため、敏感肌の方にもおすすめです。

    食生活の改善:ビタミンB群、亜鉛の摂取

    食生活も頭皮ニキビに大きく影響を与えます。ビタミンB群や亜鉛は、皮膚の健康維持に欠かせない栄養素です。これらの栄養素が不足すると、頭皮環境が悪化し、ニキビができやすくなってしまう可能性があります。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンB群や亜鉛を積極的に摂取しましょう。

    ビタミンB群は、豚肉、レバー、うなぎ、ナッツ類などに多く含まれています。亜鉛は、牡蠣、牛肉、卵、チーズなどに多く含まれています。これらの食品をバランスよく取り入れることで、頭皮環境の改善を目指しましょう。

    ストレス管理:十分な睡眠、リラックス

    ストレスは、頭皮ニキビの悪化要因の一つです。ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌が増えてしまうことがあります。また、ストレスは免疫機能を低下させ、頭皮のバリア機能を弱めてしまう可能性もあります。

    質の高い睡眠を十分にとり、リラックスする時間を作るなど、ストレスを溜め込まない工夫をしましょう。アロマテラピーやヨガ、瞑想なども効果的です。

    皮膚科受診:抗真菌薬、抗炎症薬の処方

    頭皮ニキビがなかなか治らない場合は、自己判断で市販薬を使用する前に、皮膚科を受診しましょう。医師の診察を受けて適切な治療を受けることが大切です。

    医師は頭皮の状態を診察し、原因に合わせた適切な薬を処方してくれます。例えば、脂漏性皮膚炎のようにマラセチア菌という真菌(カビ)の増殖が原因である場合は、抗真菌薬が有効です。アトピー性皮膚炎などが原因で頭皮に炎症が起きている場合は、抗炎症薬が処方されます。場合によっては、ホルモンバランスの乱れが原因でニキビが発生しているケースもあり、その場合はホルモン治療が必要になることもあります。

    頭皮の解離性蜂巣炎(DCS)は、毛包炎から始まり、膿疱、膿瘍、相互に連絡する瘻孔形成へと進行する好中球性瘢痕性脱毛症の一種です。後頸部にできる赤ニキビのような症状が慢性化すると、ケロイド状の丘疹や結節に発展し、ひどい場合には瘢痕性脱毛症に進行する可能性もあるという報告もあります。このような重症化した頭皮ニキビには、TNF-α阻害剤やIL阻害剤、あるいはJAK阻害剤やアプレミラストなどの低分子阻害剤を用いた治療が行われるケースもあります。

    生活習慣の改善:規則正しい生活、バランスの取れた食事

    規則正しい生活とバランスの取れた食事は、健康な頭皮を保つ上で非常に重要です。睡眠不足や栄養バランスの乱れは、頭皮環境の悪化につながり、ニキビの発生を促進する可能性があります。

    また、暴飲暴食や偏った食生活は避け、野菜、果物、たんぱく質、炭水化物をバランスよく摂取しましょう。

    頭皮マッサージ:血行促進

    頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、新陳代謝を活発にする効果が期待できます。血行が良くなると、頭皮に栄養が行き届きやすくなり、健康な状態を保ちやすくなります。また、頭皮マッサージはリラックス効果もあるため、ストレス軽減にも役立ちます。入浴時や就寝前に、指の腹を使って優しく頭皮をマッサージしてみましょう。

    紫外線対策:帽子着用

    紫外線は頭皮にもダメージを与え、炎症を悪化させる可能性があります。特に、頭皮ニキビができている時は、紫外線から頭皮を守るように心がけましょう。外出時には帽子を着用したり、日傘を使うのがおすすめです。つばの広い帽子を選ぶと、より効果的に紫外線を防ぐことができます。

    まとめ

    頭皮ニキビ、できてしまう原因は様々でしたね。皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まり、ホルモンバランス、ストレス、食生活など、思い当たる点はありましたか?

    今日からできる対策として、正しいシャンプー方法や低刺激シャンプー選び、そして生活習慣の見直しをぜひ試してみてください。

    頭皮ニキビは適切なケアで改善できます。諦めずに、健やかな頭皮を目指して、今日から一緒にケアを始めましょう!

    出典元・参考URL
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