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〜春夏秋冬〜 季節性抜け毛の要因を解説

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抜け毛が増える…それは誰しもが経験する不安の一つ。特に季節の変わり目には、いつもより多くの髪が抜けている気がして、心配になる方も多いのではないでしょうか。実は、春夏秋冬、それぞれの季節には特有の抜け毛の要因が存在します。

1日に抜ける髪の毛の本数は、通常50~100本程度と言われていますが、季節性抜け毛では150~200本に増加することも。一体何が原因で、私たちの髪は季節の変化にこんなにも敏感に反応するのでしょうか?この記事では、季節ごとの抜け毛の要因を紐解き、具体的な対策方法まで、徹底的に解説していきます。健やかな髪を維持するためのヒントが、きっと見つかるはずです。

目次

    季節性抜け毛の原因3選

    抜け毛が増えると不安になりますよね。特に季節の変わり目には、普段よりも多く髪の毛が抜けているように感じ、不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、季節性抜け毛には、いくつかの原因が考えられます。

    季節性抜け毛とホルモンバランスの関係

    季節の変わり目は、気温や日照時間など、身体を取り巻く環境が大きく変化する時期です。これらの変化は、自律神経やホルモンバランスを乱しやすく、抜け毛にも影響を及ぼす可能性があります。

    ホルモンバランスの変化は、毛髪の成長サイクル(毛周期)にも影響を与えます。毛周期は、成長期、退行期、休止期を繰り返しており、通常は成長期の髪が全体の85~90%を占めています。

    閉経に伴い、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少すると、毛幹が細くなり、毛周期に変化が生じることがあります。更年期を迎えた女性によく見られる症状の一つとして、抜け毛が挙げられます。これは、エストロゲンが毛髪の成長を促進する作用を持っているためです。

    季節の変わり目には、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが変動しやすいため、抜け毛が増える可能性があります。また、日照時間の変化に伴うメラトニンやセロトニンの分泌量の変化も、ホルモンバランスに間接的に影響を与える可能性が指摘されています。

    毛包はエストロゲンに敏感な組織であり、ホルモンバランスの変動は毛包に直接影響を及ぼし、毛幹、毛周期の変化(密度減少、太さ減少、毛質変化など)を引き起こします。加えて、閉経後のエストロゲン減少は、毛包単位の代謝機能と血管機能の低下につながる可能性も示唆されています。

    紫外線による頭皮へのダメージ

    夏に浴びた紫外線は、頭皮や髪にダメージを与えます。強い紫外線は、髪の主成分であるタンパク質を分解し、キューティクルを傷つけ、乾燥やパサつき、切れ毛の原因となります。また、紫外線は毛母細胞にもダメージを与え、毛髪の成長を阻害し、抜け毛を促進する可能性があります。

    さらに、頭皮が日焼けすると炎症や乾燥が起こり、毛根の働きが弱まってしまうのです。夏の紫外線ダメージは蓄積され、秋に抜け毛として現れることもあります。

    紫外線による頭皮ダメージは、毛髪の成長サイクルにも影響を与えます。毛周期が乱れると、成長期にある髪の毛の本数が減少し、休止期に入る髪の毛が増加するため、抜け毛が増えてしまうのです。具体的な数値として、通常1日に50~100本程度の抜け毛は正常範囲とされていますが、季節性抜け毛では一時的に150~200本程度まで増加することもあります。

    栄養不足と生活習慣の乱れ

    栄養バランスの乱れや不規則な生活習慣も、季節性抜け毛の原因の一つです。睡眠不足や不規則な生活リズムは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを招き、頭皮の血行不良につながります。髪の成長には、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が必要です。これらの栄養素が不足すると、髪の成長が阻害され、抜け毛が増える可能性があります。

    特に、髪の主成分であるケラチンを生成するためには、タンパク質の摂取が不可欠です。また、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、鉄分なども髪の成長に重要な役割を果たしています。急激なダイエットなどで栄養が不足すると、髪にも悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。さらに、外胚葉性付属器である毛髪は、ホルモン変動や季節変化などの環境要因に応じて、その成長を調整していると考えられています。

    季節性抜け毛の症状と対策4選

    抜け毛が増えると、誰しも不安になりますよね。特に季節の変わり目には、普段よりも抜け毛が多いと感じ、不安を覚える方も少なくありません。まるで木々が葉を落とすように、私たちの髪も季節の変化に反応しているかのようです。その不安、よく分かります。

    実は、季節性抜け毛には、いくつかの特徴的な症状が見られます。これらの症状を正しく理解し、適切な対策をとることで、不安を軽減し、健やかな髪を保つための一歩を踏み出せるはずです。

    抜け毛の本数増加

    通常、健康な方でも1日に50~100本程度の髪は自然に抜け落ちます。しかし、季節の変わり目、特に春や秋には、この抜け毛の本数が一時的に増加することがあります。これは季節性抜け毛と呼ばれ、一時的な抜け毛の増加は自然な現象です。1日に150本程度の抜け毛であれば、まだ正常範囲内と言えるでしょう。

    しかし、200~300本、あるいはそれ以上の抜け毛が続く場合は、少し注意が必要です。季節性抜け毛は一時的なものですが、長期間にわたって抜け毛が多い状態が続く場合は、他の原因が隠れている可能性も考えられます。

    閉経後の女性では、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少により、毛髪の成長が抑制され、抜け毛が増加することがあります。これは、エストロゲンが毛包の代謝機能や血管機能に良い影響を与えているためです。エストロゲンが減少すると、これらの機能が低下し、毛髪の成長が阻害される可能性があります。

    このような場合、季節性抜け毛に加えて、ホルモンバランスの変化による影響も考慮する必要があります。

    髪のボリュームダウン

    抜け毛の本数が増加すると、それに伴って髪のボリュームが減ってしまったように感じるのも、季節性抜け毛の特徴の一つです。特に髪の分け目やつむじ部分が薄くなったように感じる方もいるでしょう。朝起きた時やシャンプー後、排水溝に大量の髪の毛が溜まっているのを見ると、不安になるのも無理はありません。

    季節性抜け毛によるボリュームダウンは多くの場合一時的なものですが、鏡を見るたびに気になってしまうこともあるでしょう。

    頭皮のかゆみ、炎症

    季節の変わり目には、気温や湿度の変化、紫外線の影響などにより、頭皮環境も変化しやすくなります。頭皮のかゆみは、乾燥や紫外線、汗や皮脂の過剰分泌など、さまざまな要因で引き起こされます。これらの要因が重なると、頭皮に炎症が起こり、赤みや腫れ、痛みを伴う場合もあります。

    かゆみを我慢できずに掻きむしってしまうと、頭皮のバリア機能がさらに低下し、炎症が悪化してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

    生活習慣の改善

    季節性抜け毛は一時的なものですが、生活習慣を見直すことで、抜け毛を予防し、健康な髪を育てる土台を作ることができます。規則正しい生活リズムを送り、質の高い睡眠を確保することは、自律神経やホルモンバランスの安定につながり、健康な毛髪の成長を促進します。

    バランスの取れた食事は、毛髪の成長に必要な栄養素を供給し、頭皮環境を整えるために重要です。適度な運動は、血行を促進し、頭皮への栄養供給を改善する効果が期待できます。また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、抜け毛を促進する可能性があるため、ストレスを適切に管理することも大切です。

    自分にとって効果的なストレス解消法を見つけることで、心身ともに健康な状態を維持し、季節性抜け毛の予防にもつなげることができるでしょう。

    食生活の見直し(タンパク質、ビタミン、ミネラル)

    髪は主にタンパク質でできています。健康な髪を育てるためには、タンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルなど、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することが重要です。特にタンパク質は、髪の主成分であるケラチンの生成に不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品など、良質なタンパク質を含む食品を積極的に摂り入れましょう。

    また、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、鉄分なども髪の成長に重要な役割を果たしています。これらの栄養素は、細胞の代謝を活性化し、健康な髪を育むために欠かせません。バランスの良い食事を心がけることは、健康な髪を育むだけでなく、全身の健康維持にもつながります。

    閉経後の女性は、エストロゲンの減少により毛包の代謝機能と血管機能が低下する可能性があります。そのため、バランスの良い食事を摂り、必要な栄養素を補給することは、特に重要です。

    適切なヘアケア(頭皮マッサージ、シャンプー)

    頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を届けやすくする効果が期待できます。指の腹を使って優しくマッサージすることで、頭皮の緊張をほぐし、リラックス効果も得られます。シャンプーは、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーなどを選び、しっかりとすすぎを行うことが大切です。

    ゴシゴシと強く洗うのではなく、指の腹を使って優しく洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。また、紫外線や乾燥からも頭皮を守ることが重要です。帽子や日傘を活用して紫外線対策を行い、乾燥が気になる場合は、頭皮用の保湿剤を使用するのも良いでしょう。

    様子を見ることも大切

    季節性抜け毛は、多くの場合、一時的な現象であり、数ヶ月で自然に回復することも少なくありません。ですので、過度に心配する必要はありません。まずは、今回ご紹介した対策を試してみて、様子を観察してみましょう。ただし、抜け毛の量や期間が気になる場合、あるいは症状が改善しない場合は、自己判断せずに、専門医に相談することをおすすめします。

    AGAヘアクリニックでの治療とオンライン診療

    抜け毛が気になり始めると、鏡を見るたびに不安が募りますよね。髪の毛は、私たちの外見や気分に大きく影響を与える大切な要素です。AGAヘアクリニックは、そんな患者様の不安に寄り添い、一人ひとりに最適な治療プランを提供することに尽力しています。

    薄毛治療専門クリニックだからこそできる、専門的な知識と技術を駆使し、患者様の悩みに真剣に向き合います。まずは、お気軽にご相談ください。通院が難しい方にも安心して治療を受けていただけるよう、オンライン診療も行っております。

    AGA(男性型脱毛症)の特徴と症状

    AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降の男性に多く見られる進行性の脱毛症です。男性ホルモンの影響を強く受け、遺伝的要因も関係していると考えられています。AGAの主な原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、酵素の5αリダクターゼの作用によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることにあります。

    このDHTが毛髪の成長期を短縮させ、髪の毛を細く、弱くしてしまうのです。

    AGAの特徴的な症状として、額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなることが挙げられます。初期段階では、抜け毛の増加や髪の毛が細くなるといった変化が現れます。これらの兆候を見逃さず、早期に適切な治療を開始することが大切です。AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すると薄毛が徐々に進行し、最終的には額の生え際が大きく後退したり、頭頂部が薄くなったりします。

    季節性抜け毛とAGAの違い

    季節性抜け毛は、特定の季節、特に春や秋に抜け毛が増える現象です。これは、動物の毛の生え変わりの名残と考えられており、一時的なものなので、通常は数ヶ月で自然に回復します。毛髪、羽毛、歯などの外胚葉性付属器は、周期的な再生を行う器官であり、環境要因に適応するため、ホルモン変動や季節変化などの影響を受けています。

    一方、AGAは進行性の脱毛症であり、自然に回復することはありません。AGAは男性ホルモンの影響が主な原因であるのに対し、季節性抜け毛は、気温や湿度、日照時間など、季節の変化による影響が大きいと考えられています。

    また、夏に浴びた紫外線の蓄積が、秋の抜け毛増加につながることもあります。季節性抜け毛は一時的なものですが、AGAは進行性の脱毛症であるため、適切な治療が必要です。

    項目季節性抜け毛AGA
    原因季節の変化(気温、湿度、日照時間など)、ホルモンバランスの変動、紫外線ダメージの蓄積など男性ホルモン(DHT)の影響
    症状抜け毛の増加生え際や頭頂部の薄毛の進行
    経過一時的(数ヶ月で回復)進行性(自然には回復しない)
    治療必要なし(生活習慣の改善、ヘアケアなどで対応)必要(薬物療法、植毛など)

    AGA治療の種類と費用

    AGA治療には、主に内服薬、外用薬、注入療法などがあります。ミノキシジルのような血管拡張作用のある外用薬は、毛乳頭細胞に直接作用し、毛髪の成長を促進します。フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、5αリダクターゼを阻害することでDHTの産生を抑え、脱毛の進行を抑制します。

    注入療法であるメソセラピーは、頭皮に直接栄養成分を注入することで、発毛を促進します。さらに、自分の健康な髪の毛を移植する自毛植毛という外科的治療法もあります。費用は、治療法やクリニックによって異なりますので、詳しくは各クリニックにお問い合わせください。

    AGAヘアクリニックの特徴

    AGAヘアクリニックは、薄毛・AGA治療を専門とするクリニックです。患者様一人ひとりの状態を丁寧に診察し、最適な治療プランを提案いたします。プライバシーに配慮した落ち着いた空間で、安心して治療を受けていただけます。オンライン診療にも対応しており、通院が難しい方にも気軽に相談いただけます。

    まとめ

    季節性抜け毛の要因と対策、AGAとの違いについて解説しました。抜け毛は誰しも経験するものであり、特に季節の変わり目には増加しやすいものです。ホルモンバランスの変化、紫外線ダメージ、栄養不足や生活習慣の乱れなど、様々な要因が考えられます。

    季節性抜け毛は一時的なものなので、過度に心配せず、まずは生活習慣の見直しや適切なヘアケアを試してみましょう。良質なタンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取し、頭皮マッサージや頭皮に優しいシャンプーでケアすることも大切です。

    しかし、抜け毛の量や期間が気になる場合、AGAの可能性も考慮し、専門医への相談も検討しましょう。AGAは進行性の脱毛症であるため、早期発見・早期治療が重要です。AGAヘアクリニックでは、オンライン診療を含め、様々な治療法を提供していますので、お気軽にご相談ください。

    参考文献

    出典元・参考URL
    • Wu P, Lei M, Widelitz RB and Chuong CM. “Cyclic renewal in three ectodermal appendage follicles: Hairs, feathers and teeth.” Developmental biology 522, no. (2025): 76-90.
      Gupta AK, Economopoulos V, Mann A, Wang T and Mirmirani P. “Menopause and hair loss in women: Exploring the hormonal transition.” Maturitas 198, no. (2025): 108378.
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