生活習慣と予防
シャンプー時やブラッシング時に痛みを感じ、髪の毛をかき分けてみたら頭皮にニキビができていたという人は少なくないかもしれません。頭皮のニキビは自然治癒することもありますが、いったん治っても繰り返しニキビができる場合は、頭皮環境に問題があると考えられます。育毛の観点から、その状態を放置することはおすすめできません。今回のAGAタイムスでは、頭皮ニキビの原因と対策を解説します。

ニキビ(尋常性痤瘡)とは毛穴を中心におこる慢性的な炎症疾患で、一般に次のような過程で進行します。
毛穴は毛包の一部分(皮膚表面から見える窪み部分)で、それぞれ特徴を持つ「脂腺性毛包」「終毛性毛包」「軟毛性毛包」の3種類に分類されています。ニキビは毛穴を中心におこる慢性的な炎症疾患ですが、3種類の毛穴すベてに同じように発生するわけではなく、主として発達した皮脂腺を持つ脂腺性毛包にできるとされています。
髪の毛が生えるのは終毛性毛包です。終毛にも発達した皮脂腺がありますが、産出された皮脂が髪の毛の成長に合わせて押し出されるため、毛穴の中に皮脂がたまってニキビになる可能性は低いといわれています。しかしながら頭皮にできる「ニキビらしきもの」に悩む人がいるのも事実。次項ではその頭皮トラブルついて詳しくみていきましょう。

前述したように終毛性毛包にニキビができる可能性は低いとされていますが、それでも稀に頭皮ニキビが発生することがあります。それは以下のような理由で頭皮環境が悪化し、皮脂の過剰分泌や毛穴の角化が起こってアクネ菌の増殖を招いた場合です。
皮脂腺は手のひらや足底を除く全身の皮膚および一部の粘膜に分布し、多くは毛に付属する器官として毛包上部に存在しています。その1㎠あたりの分布密度は額が約400個、背部が約160個であるのに対し、頭部は約800個と言われ、群を抜いて多い数です。皮脂分泌が過剰になった場合、環境が悪化しやすい場所と言えます。
またニキビの発症に対して遺伝的要因の関与も指摘されていますが、現在のところまだ厳密に解明されていません。ただ、皮脂腺の発達や活動性などについては遺伝的な要素が関与するといわれています。「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」の活性が高く、悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」を産生しやすい人は、DHTが皮脂腺を刺激することで皮脂分泌を増加させ、ニキビを発症させやすくなると考えられています。
皮脂はホルモンの影響だけでなく、乾燥した環境下などで過剰分泌されることもあります。乾燥した頭皮の角質が毛穴を詰まらせる原因に加わり、ニキビが生じることも考えられます。
頭皮にできる「ニキビらしきもの」は、アクネ菌の増殖が原因ではない場合もあります。例えば、アクネ菌と同じ皮膚常在菌、マラセチアと呼ばれる真菌による炎症ということも考えられます。マラセチアもやはり皮脂を分解するリパーゼという酵素を分泌するため、皮脂が遊離脂肪酸とグリセリンに分解されます。遊離脂肪酸は酸化して過酸化脂質となり、マラセチア毛包炎と呼ばれるニキビに似た皮膚炎を起こすことがあります。
ほかにも刺激の強いシャンプーや染髪剤などによる接触皮膚炎やアレルギー性皮膚炎も考えられます。これらの違いを自分で判断することは難しく、マラセチア毛包炎にニキビ薬を使うと悪化する場合もありますので、早めに皮膚科などを受診し、適切な治療を行うことが大切です。
頭皮トラブルの発生は、頭皮環境の悪化が影響している可能性が高いです。頭皮環境の悪化は育毛にも悪影響を与えうるので、薄毛が気になる人は特に注意が必要です。以下のような生活習慣の見直しで頭皮ケアを意識し、頭皮環境の悪化を予防した方がよいでしょう。すでにトラブルが起きている人は医師の指示に従って治療を行いながら、できる範囲で生活習慣の改善を行うことをおすすめします。
個人差はあるものの、生活習慣など後天的要因を減らすことでニキビを抑えることができると考えられます。頭皮環境の改善は育毛にも望ましいことですから、できることから継続して続けていきましょう。それでも頭皮や髪の毛に何か気になることがあるときは、医師の診断を仰いで早めに治療し、症状を悪化させないことが大切です。
AGAヘアクリニックはAGA治療専門のクリニックですが、AGAの治療だけでなく頭皮状態の診察も行っています。当院はカウンセリングや医師の診察が無料で受けられますので「頭皮の違和感が気になるけれど病院は敷居が高い」と思われる方でも安心して受診いただけます。「ちょっと相談してみよう」という気軽なお気持ちで、ぜひ当院へお越しください。
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